
「大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)」は24日、レギュラーシーズン第3節GAME1が神奈川県のとどろきアリーナで行われ、NECレッドロケッツ川崎が大阪マーヴェラスと対戦。セットカウント3-2で勝利し、今季5勝目を挙げた。
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■中盤苦戦も昨季の女王を撃破
NEC川崎は中谷宏大新監督のもと、開幕から4戦全勝と好調。第1節ではSAGA久光スプリングスに、第2節では群馬グリーンウイングスに勝利し、迎えたのは昨季プレーオフ決勝で敗れた大阪MVとの今季初対戦だった。
第1セットからホームのNEC川崎が主導権を握り、序盤に9-6とリード。佐藤淑乃が23-22からブロックで得点を奪うと、さらに強打も決まりNECが先取。第2セットも中盤で追いつくと、25-23で逆転し、王手をかけた。
しかし、昨季王者・大阪MVが反撃に転じ、第3セットを21-25、第4セットを17-25で連取。試合はフルセットにもつれ込んだ。最終第5セットはキャプテン山田二千華や佐藤が要所で得点を重ね、15-13でNEC川崎が激闘を制した。
■指揮官は「よく取り切った」
中谷監督は試合後、「1、2セット目は終盤に逆転して取り切ることができた。あのままいければ良かったが、マーヴェラスらしいバレーが出て、苦しいゲームになった。5セット目をよく取り切ったというのが率直な感想です」と述べた。
この日、POM(最優秀選手)に選ばれた山田は、「相手が終盤にかけてマークを外してくる場面もあったので、うまくコミュニケーションを取りながら、自分のタイミングで攻めることができた。相手のマークが薄い場面で打ち切れたのが大きかった」と振り返った。
一方、佐藤は「勝てたことはすごく嬉しいけれど、今日の試合で多くの課題が見つかった。相手もそう簡単に勝たせてくれるチームではない」と冷静に自己分析。また、12得点を挙げた甲萌香は「大阪MVのブロックディフェンスは素晴らしかったが、ミドルのマークがずれていたので、そこを狙って自分が得点を取ることにフォーカスした」と自身の役割を語った。
NEC川崎はホームに詰めかけた3,280人の大声援を背に、昨季王者との接戦を制し、開幕5連勝を飾った。

NECレッドロケッツ川崎 撮影:SPREAD編集部
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