
15日(日本時間16日)、今年のゴールドグラブ賞のファイナリストが発表された。ドジャースからは遊撃手部門でムーキー・ベッツ内野手、ユーティリティー部門でミゲル・ロハス内野手が最終候補入りした。今季60本塁打を放ったマリナーズのカル・ローリー捕手は、2年連続の受賞が期待されたが、ノミネートを逃した。
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■遊撃手へのコンバートが実を結ぶ
守備の達人に贈られるゴールドグラブ賞。そのファイナリストは、各リーグそれぞれのポジションにつき3人選ばれる。
これまで右翼手として6度受賞しているベッツは、遊撃手として受賞すれば初。昨季も右翼手から遊撃手へのコンバートに挑戦していたが、失策が重なったことやチーム事情によりシーズン途中で断念。再び右翼手のポジションに戻っていたが、今季は開幕から遊撃手に専念。ついにコンバートを成功させ、今回の最終候補に残った。
MLB公式サイトはベッツについて「ドジャースの遊撃手としてOAA(Outs Above Average)+3を記録し、このポジションで初の受賞を狙える位置にいる」と言及した。
ドジャースからは、ベテランのロハスもユーティリティー部門で名を連ねた。今季は二塁手で68試合、三塁手で23試合、遊撃手で22試合、さらに一塁手でも1試合に出場。同サイトは「守備面では二塁手としてのプレーが最も優れており、二塁手では+7のOAAを記録した。これに対し、三塁手では-1、遊撃手では0だった」と伝え、結果的にドジャースの二遊間が高評価を受ける形になった。
■最強捕手にはMVPの期待
一方、今季60本塁打を放った最強捕手ローリーは落選が決定した。昨季はゴールドグラブ賞を受賞しただけではなく、プラチナグラブ賞(ゴールドグラブ賞を受賞した選手の中からさらに守備ナンバーワンを決める賞)も獲得していたが、今年は涙を飲んだ。
昨年より盗塁阻止数(32から21)や盗塁阻止率(28.3%から21.2%)が減少し、フレーミングの数値もわずかに低下したことなどが原因だと思われるが、それでも平均以上は維持していた。ゴールドグラブ賞は逃したものの、ローリーにはア・リーグMVPの期待がかかっている。
捕手部門はタイガースのディロン・ディングラー、ブルージェイズのアレハンドロ・カーク、レッドソックスのカルロス・ナルバエスがファイナリストとなった。
受賞者の発表は、11月2日に米スポーツ専門局『ESPN』で行われる予定となっている。
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