
10月11日からインドで開幕する「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」。日本からは男女の主力選手がエントリーしており、優勝争いに期待がかかる。
なかでも、昨年中国を倒して50年ぶりの金メダルを獲得した日本女子には連覇の期待がかかる中、現地メディアは昨季の優勝の立役者の活躍を振り返っている。
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■早田の故障でエースに抜擢
日本女子の2024年大会でのアジア制覇に主力として貢献したのが、張本美和(木下グループ)。パリ五輪に初出場した張本美は、早田ひな(日本生命)が故障を抱えていたこともあり、エースに抜擢された。決勝では第1マッチで王芸迪、第4マッチで世界女王・孫穎莎を下し、2点取りを果たして金メダル獲得に大きく貢献した。
中国メディア『捜狐』は1年前の日本勢の快進撃を振り返り、男子シングルスで金メダルを獲得した張本智和(トヨタ自動車)とともに、妹にも注目。「張本美和にとっては、選手人生のハイライトを迎えた」と、飛躍の転機だったと報じている。
記事では、当時国際大会で未勝利だった孫穎莎に対する勝利についても言及。「この勝利の意義は計り知れない。孫穎莎に対してこれまで一度も勝てていなかったという記録に終止符を打ち、孫穎莎が最初の2ゲームを奪ったにもかかわらず逆転勝利を収めた。彼女の精神力と技術レベルの高さを証明した」と、当時16歳だった張本美のポテンシャルを高く評価している。
前回大会から1年が経過し、直近の世界ランキングでは日本勢最高位の7位に入るなど、張本美は日本女子の主力へと進化を遂げた。再び中国勢との優勝争いが予想される中、17歳の若きエースが今大会でどのような戦いを見せるのか注目が集まる。
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