
ナ・リーグ地区シリーズでドジャースに連敗し、崖っぷちに立たされているフィリーズ。8日(日本時間9日)には敵地ドジャースタジアムで同シリーズ第3戦に臨むが、主砲ブライス・ハーパー内野手は「まだ何が起こるか分からない」と話し、リーグ優勝決定シリーズ進出へ向けて巻き返しを誓った。
◆ドジャース、今オフも大型補強を続行か……ターゲットに“安打製造機”クワンが再浮上 米メディアは若手右腕シーハンとのトレードを予想
■指揮官「力んで、やりすぎている」
本拠地でまさかの連敗を喫したフィリーズ。後がない状況に陥った原因は明らかで、強力打線の沈黙にある。特に首位打者トレイ・ターナー内野手、本塁打&打点の2冠王カイル・シュワーバー外野手、殿堂入りが確実視されるハーパーという上位3人が、そろって不調。第1戦は3人合わせて11打数1安打6三振、同じく第2戦は10打数1安打5三振という成績。シュワーバーに至っては7打数無安打で、完全にブレーキとなっている。
3人の現状について、ロブ・トムソン監督は「今の彼らは、自分たちらしくプレーして安打を狙うというよりも、力んでいて、やりすぎているように見えるね。引っ張る打球は自然と出てくるものだ」と苦言を呈し、逆方向への打球を意識するなどレギュラーシーズンと同様の対応を求めた。
■「PSは簡単じゃない」と本音も
一方、ハーパーは「我々は焦っていない。ゾーンにきたボールを打ち損じているだけだ。ドジャースの投手がここぞという場面で、いい球を投げている。それが野球だ」とした上で、「ポストシーズンでは、できるだけ早く気持ちを切り替えないといけない。どの打席も試合やシリーズの流れを変える可能性がある」と前を向いた。
そして、「まだ終わっていない。我々は自分たちの野球をするだけだ。これからの数日で何が起こるか分からない。現状を打破し、我々が強いチームだということを理解してもらわなければならない」と巻き返しを誓った。
シュワーバーも「ポストシーズンは簡単ではないね」と本音を漏らしつつ、「流れを作りたいんだ。とにかく、何かきっかけをつかみたい。必ず良くなるよ」と話し、逆襲に意欲を見せた。
トムソン監督は「我々は粘り強いチーム。窮地に立たされているが、立ち向かうしかない」と力を込めた。
◆好調を支えるT・ヘルナンデスら“シリーズ男”の存在 難敵フィリーズに王手かけたドジャースは「圧倒的なリードを保つ」
◆佐々木朗希の“史上初快挙”にデータ会社注目「23歳の若き天才が名を残す」 現地メディアが新守護神君臨の3つの要因を指摘
◆【まとめ】大谷翔平、悲願の世界一連覇なるか 2025年ポストシーズン ドジャース戦日程/トーナメント表/中継情報/試合結果一覧