
MLBのレギュラーシーズンは各球団が残り1試合を残すのみとなった。そんななか、MLB公式サイトは28日(日本時間29日)、「ワイルドな最終日に向けての準備はいいか?すべてがここに」と題した記事を掲載し、最終戦での注目トピックを取り上げている。
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■ジャッジとのMVP争いも熾烈
リーグも最終盤を迎え、プレーオフ争いとともに個人記録にも注目が集まる。MLB公式サイトが掲載した記事では、最終戦で起こり得るさまざまなトピックが挙がっている。
大きな注目を集めるのがマリナーズのカル・ローリー捕手だ。キャッチャーという重責を担いながら今季は本塁打を量産し、捕手のシーズン最多記録、スイッチヒッター最多記録を更新。さらに、ケン・グリフィーJr.が所持していた球団最多記録も塗り替えるなど、歴史的シーズンを送ってきた。
ローリーはシーズン通算で60本塁打に到達しており、2022年にヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が樹立したア・リーグ最多の62本塁打まで残り2本と迫る。同サイトでは「ローリーはジャッジとMVP争いを繰り広げているが、62本塁打を達成できるかがカギを握るだろう」と展望。最終戦でジャッジの記録に並び、MVP争いで優位に立てるかが注目される。
■マ軍スアレスは大台に王手
また、シーズン途中にローリーのチームメートとなったのがエウヘニオ・スアレス内野手だ。ダイヤモンドバックス在籍時には1試合4本塁打を記録するなど量産態勢を築いた。106試合で36本塁打とナ・リーグのタイトル争いを展開していたが、夏のトレード期間にマリナーズへ移籍すると、52試合で13本塁打を記録している。
今季通算本塁打を49本に伸ばしているスアレスは、最終戦で本塁打が出れば50号の大台に到達。ローリー、カイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)、大谷翔平投手(ドジャース)、ジャッジに続き、史上初のシーズン5人目の50本塁打となる。公式サイトでは1998年、2002年を上回る記録的シーズンへの期待を寄せている。
さらに、メッツ1年目のフアン・ソト外野手は前半不振にあえいだものの、後半戦に猛威を振るった。43本塁打、105打点に加えて、これまで年間12個が最多だった盗塁も量産。38盗塁はパイレーツのオニール・クルーズ外野手と並び、首位タイとなっている。
ソトは最終戦で2盗塁を決めれば「40-40(40本塁打&40盗塁)」を達成。2023年のロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)、昨年の大谷に続き、3年連続で史上7人目の快挙となる。同サイトでは「メッツがプレーオフ進出をかけて戦うなか、フアン・ソトもまた自身の最多記録を狙う」と、レッズとのワイルドカード争いが同率でもつれるなか、ソトの記録にも関心を寄せている。
長きにわたって行われてきたMLBのレギュラーシーズンも最終戦を迎える。ローリー、スアレス、ソトといった選手に記録達成のチャンスがあるなか、メモリアルな記録が複数生まれるのか注目される。
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