
メッツのフランシスコ・リンドーア内野手が25日(日本時間26日)、敵地でのカブス戦に「1番遊撃」で先発出場。第2打席で今永昇太投手から今季30号アーチを放ち、自身2度目の「30本塁打、30盗塁(30-30)」を達成した。チームも8-5で勝利し、ワイルドカード3位を死守。このままメッツがポストシーズン(PS)へ進出すれば、まずワイルドカードシリーズでドジャースと対戦する。
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■38年ぶりの“30-30デュオ”
この日の試合前時点で、「29本塁打、31盗塁」をマークしていたリンドーア。2-0とリードして迎えた3回の第2打席、1ボールから今永が投じた内角直球を左翼席へ運んだ。
昨シーズン、大谷翔平投手(ドジャース)とMVPを争ったスター遊撃手は、これで自身2度目となる「30-30」に到達。2023年以来の快挙について問われると、「私は素晴らしいチームメートや優れた打撃コーチたちに囲まれている。彼らは毎日欠かさず、私自身が最高の姿でいられるように、その“エッジ(強み・優位性)”を見つけ出そうとしてくれている」と話し、周囲のサポートに感謝した。
すでにメッツではフアン・ソト外野手も「30-30」を達成しており、“30-30デュオ”が生まれたのは、87年のハワード・ジョンソンとダリル・ストロベリー以来、38年ぶりとなった。
■PS最後の1枠を巡り熱戦
カルロス・メンドーサ監督は、2人が「30-30」をマークしたことについて問われると、「これは簡単にできることじゃないないんだ」と前置き。続けて「我々のチームにはエリート級の選手が揃っている。打線の上位にいるメンバーの中には、この1年ずっと素晴らしい活躍を見せてきた選手もいる。そして今日、リンドーアが30本塁打と30盗塁を達成したのは本当に見事だ」と称賛した。
そして、「この事実は、我々の選手たちがどれほど高いレベルにあるかを示しているし、彼らがこの1年間チームを支えてきたという証でもある」と説明した。
現在、メッツはPS最後の1枠をかけて、レッズやダイヤモンドバックスと激しく争っている。この日の勝利でワイルドカード3位は死守したが、レッズとは0.5ゲーム差、ダイヤモンドバックスとは1.5ゲーム差となっている。僅差のままレギュラーシーズンの最終カードに突入することになり、メッツは26日(同27日)から敵地でのマーリンズ3連戦に臨む。
メッツがこのままPSへ進出すれば、ワイルドカードシリーズでドジャースと対戦する。「投手・大谷」vs.ソト、リンドーアという直接対決に注目が集まりそうだ。
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