
エンゼルスの菊池雄星投手は18日(日本時間19日)、敵地アメリカンファミリー・フィールドでのブルワーズ戦に登板。5回2/3を5安打2失点3四球2奪三振と試合を作ったが、降板直後に白星が消滅。後続も捕まってチームは7連敗を喫した。
試合後に地元メディアの取材に応じた菊池は、1点リードで途中降板となった采配に落胆。「信頼されていないと感じた」と通訳を通して語った。
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■粘りの投球を見せるも……
今季メジャー最高勝率の強豪ブルワーズ戦に先発した菊池は、初回に2番ブライス・トゥラング内野手に四球を与えるも無失点で凌ぐ立ち上がり。2回裏、3回裏も得点を許さず、4回裏に新人のケイレブ・ダービン内野手に適時打を浴びて先制点を許したが、後続を切って最少失点で乗り切った。
5回裏を三者凡退で打ち取り、味方が逆転して1点リードで迎えた6回裏、1死からクリスチャン・イエリッチ外野手に左前打、アンドリュー・ボーン内野手に四球を出したところで降板となった。
2番手が捕まり、菊池に2失点目が付いて勝ち投手の権利が消滅。その後もブルペン陣が打ち込まれ、ア・リーグ西地区最下位に低迷するチームは7連敗を喫した。
■「もう少し信頼して欲しかった」
地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』電子版の報道によると、試合後に菊池は通訳を通じてコメント。「シーズンを通してチームのために必死に投げてきた。あの場面ではもう少し信頼して欲しかったし、任せて貰えなかったことが残念だった。信頼されていないと感じた」と語ったという。
現在34歳の菊池は、今季から3年総額6300万ドル(約93億2000万円)でエンゼルスに入団。ここまで32先発とローテーションを守り抜いてきたが、打線の援護にも恵まれず6勝11敗、防御率4.05と負け越している。チームは73歳のロン・ワシントン監督が健康上の理由で休養。ベンチコーチのレイ・モンゴメリーが監督代行を務めている。
エンゼルスは14日(同15日)の試合で敗れ、11年連続でプレーオフ進出を逃した。大谷翔平投手が去り、頼みのマイク・トラウト外野手にも衰えが見え始めてきた現状。長く続く低迷期に終わりは見えない。
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