
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は15日(日本時間16日)、10月から始まるポストシーズン(PS)での大谷翔平投手の起用方法に言及。「ナ・リーグ最高の先発投手の1人」と称え、話題となっているリリーフ起用ではなく、レギュラーシーズンと同様に先発として登板させる意向を示した。
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■編成本部長「本当に楽しみ」
PSにおける「投手・大谷」を巡っては、デーブ・ロバーツ監督やマーク・プライアー投手コーチが先月、リリーフとして起用する可能性を示唆。チームの救援陣が不調なこともあり、ブルペンを救う現実的な解決策として話題になっていた。
しかし、取材に応じたフリードマン編成本部長は「オオタニはリーグ最高の先発投手の1人。先発としてチームを支えてくれると思う」とし、PSでのリリーフ起用に関して否定的な考えを示した。
大谷はついにPSという大舞台で初めてマウンドを踏むことになり、同編成本部長も「正直に言えば、その姿を見ることは個人的に本当に楽しみにしている」と本音を吐露した。
ただ、「投げるにしても、手術から復帰後の目安となっていた5イニングを大きく超えて投げさせることは、おそらくない。投げるだけでなく、打って走ることまで同時にこなしている選手は他にいない。だから、体調面は十分に考慮する」と話し、PSにおいても慎重姿勢を続ける方針を明かした。
■方針変更は「あり得る」
ロバーツ監督も先日、「(大谷は)先発投手として見ている」とコメントし、同編成本部長に足並みを揃えた。しかし、「PSを勝ち進んだ場合、途中で役割が変わる可能性はあるか?」という質問に対して、「それはあり得る」と返答。リリーフとしての起用に依然含みを持たせた。
現在、ドジャースの先発ローテーションは6人制(大谷、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショー、エメット・シーハン)を敷いているが、短期決戦となるPSの先発組は通常4人。MLB公式サイトのドジャース番、ソニア・チェン記者は大谷、山本、スネル、グラスノーの4人になると指摘。シーハンは大谷の後を受けて、ロングリリーフのような役割が期待されており、リリーフに回るのは大谷ではなくカーショーと予想している。
PSもワールドシリーズまで行けば、思いのほか長丁場になる。ドジャースが投手陣をどうやり繰りするのか、勝敗を左右しそうな気配となっている。
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