
フィリーズのカイル・シュワーバー外野手が14日(日本時間15日)、本拠地でのロイヤルズ戦に「2番DH」で先発出。第1打席で52号ソロを放ち、ドジャースの大谷翔平投手に3本差をつけた。
MLB公式サイトは同日、今オフにフリーエージェント(FA)となるこの大砲の動向に言及した。
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■「他の選手とは違う」年齢は障壁にならず
シュワーバーは初回の第1打席、相手先発ノア・キャメロン投手の速球を捉え、左翼席に運んだ。前日の同カードでも51号を放っており、この逆方向弾で2戦連発。同日時点で49本の大谷に3本差をつけ、ナ・リーグ本塁打王争いでトップを快走している。
MLB公式サイトは今オフFAになるこの大砲に言及し、移籍市場の動向を予想した。
「33歳で新シーズンを迎えるFA選手の多くは、これまで長期契約を結ぶことに成功していない。特に守備面での価値がほとんど、あるいはまったくない選手であればなおさらだ」としつつ、「だが、シュワーバーは他の一般的な選手とは違う」と切り出した。
年齢や守備につかないDHということを考えれば、普通は新たに大型契約を締結できる可能性は低い。しかし、ナ・リーグの球団幹部によると「同じような状況にある他の選手たちと違い、彼は本来なら伸び悩む年齢になっているにもかかわらず、むしろどんどん良くなっているように見える」という。
■DHにスター選手がいるチームは除外か
そのため、同サイトはこれまでの“定説”が通用せず、「シュワーバーは、今オフシーズンで最も獲得が切望されるFA選手の1人となるだろう」とした。
具体的な契約規模については「1億ドル未満が妥当だと思われるが、それを越えることも不可能ではない」とし、参考になるのはドジャースやメッツなどで活躍したJ.D.マルチネス外野手が30歳で結んだ契約(レッドソックスと5年総額1億1000万ドル)や34歳でマリナーズと契約したネルソン・クルーズ外野手のケース(4年総額5700万ドル)だとした。
手を挙げるチームとしては、再契約を目指すフィリーズのほかオリオールズやレンジャーズ、レッドソックス、タイガース、パドレス、レッズ、ブレーブスなどを予想。すでにDHとして大谷がいるドジャースやジャンカルロ・スタントン外野手がいるヤンキース、ラファエル・デバース内野手のいるジャイアンツなどは獲得に動かないと見立てた。
富裕球団が争奪戦に参加しない限り、契約内容のグレードアップは期待できないが、果たしてオフの争奪戦はどんな展開を見せるのか、注目だ。
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