
卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2025」は12日、女子シングルスの2回戦が行われる。世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同10位の大藤沙月(ミキハウス)と対戦する。
女子の次世代を担う存在に定着した2選手による日本人対決。大会公式サイトも注目試合に選出するなど、高い関心が寄せられている。
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■初戦は対照的な勝ち上がりに
今大会第6シードとして名を連ねた張本美は10日の1回戦で36歳のベテラン、エリザベタ・サマラ(ルーマニア)をわずか14分で退けてのストレート勝ち。一方の大藤は、申裕斌(韓国)相手に0-2のビハインドを背負いながら3ゲーム連取しての逆転勝利。対照的な形で2回戦へ勝ち進んだ。
今季はダブルスペアとしても好連携を見せる張本美と大藤だが、WTTのシングルスでは張本美が2勝1敗の戦績。2024、25年の「WTTコンテンダーチュニス」で勝利している。一方の大藤は昨年10月の「WTTチャンピオンズモンペリエ」の決勝で4-2で勝利し、同大会初出場初優勝を飾っている。
早田ひな(日本生命)や伊藤美誠(スターツ)とともに主力に定着する両者の戦いには大会も熱視線を送っており、公式サイトでは「同胞であるサツキ・オオドウとミワ・ハリモトが激突する。緊迫した展開が予想される」と互いの意地をかけた戦いになると見立てている。
そんななか、現在日本勢最高位をキープする張本美は上位進出をかけた戦いにもなってくる。同サイトも「マカオで初のWTTチャンピオンズのトロフィーを目指すハリモトにとって、次のオオドウとの対戦は正念場となるだろう」と重要な一戦になると展望している。
17歳の張本美と21歳の大藤による世界トップ10同士のマッチアップが実現。大会の優勝争いを左右する可能性もある注目の同士討ちを制するのはどちらか。
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