
スポーツ専門配信サービス『DAZN(米国版)』は3日(日本時間4日)、「現役世界王者の中で最もハードパンチャーなのは誰なのか?」をテーマに記事を公開。プロボクシングで最もKO率の高い世界王者10人を発表した。
日本選手からはスーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(大橋)、WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)、WBA世界ライトフライ級王者の高見享介(帝拳)がランクインした。
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■井上はKO率90%「将来殿堂入りするであろう選手」
KO率が高い現役王者ランキングには日本選手3人がランクイン。
9月14日に名古屋市・IGアリーナでWBA同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦する井上は3位にランク入り。戦績は30勝 (27KO) 無敗でKO率は90%だった。
短評では「ナオヤ・イノウエが“モンスター”と呼ばれるには理由がある。このパウンド・フォー・パウンド(PFP)のスーパースターと対戦して最終ゴングまで聞く選手はほとんどいない」とPFP2位の脅威のフィニッシュ力に言及。オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、テレンス・クロフォード(米国)と同じ2階級統一王者で「将来殿堂入りするであろう選手」と紹介している。
AMERICA! ARE YOU NOT ENTERTAINED??? 😤 pic.twitter.com/lBl8kQ9sgm
— Top Rank Boxing (@trboxing) May 5, 2025
■武居は8位、高見は9位にランクイン
また、「もう一人の日本人スター」として紹介されたのが、8位の武居だ。戦績は戦績11勝(9KO)無敗でKO率は82%を記録している。K-1出身のキックボクサーでボクシング転向後はデビュー戦から8試合連続KO勝ちをマーク。9戦目で元WBO王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)と対戦して、初の判定勝利(3ー0)を収めた。次戦は14日、クリスチャン・ヒメネス(メキシコ)との3度目の防衛戦を迎える。
23歳の高見はWBA・WBC世界ライトヘビー級統一王者のデビッド・ベナビデス(米国)と同率の80%で9位にランクイン。「タカミはまだ23歳で、プロでは10戦しか経験していないが、すでに世界王座まで上り詰めた」と称賛している。
なお、ランキング1位にはIBF世界スーパーフェザー級王者のエドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)が戦績28勝 (27KO) 1敗のKO率93%、2位にはWBA世界ライト級王者で世界3階級制覇王者のジャーボンテイ・デービス(米国)が30勝 (28KO) 無敗1分で90.3%で入った。
9月14日に防衛戦が控える井上と武井は、次戦でさらにKO率を伸ばすことができるのか。期待が高まる。
■KO率が高い現役王者トップ10
1.エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ) ー 93%2.ジャーボンテイ・デービス(米国) ー 90.3%3.井上尚弥 ー 90%4.ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米国) ー 89%5.スブリエル・マティアス(プエルトリコ) ー 88%6.ラファエル・エスピノサ(メキシコ) ー 85.2%7.タノンサック・シムシー(タイ) ー 85%8.武居由樹 ー 82%9.高見享介 & デビッド・ベナビデス(米国) ー 80% ※同率
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