
MLB公式サイトは1日(日本時間2日)、「9月に回答が出るべき6つの疑問」と題した記事を掲載。9月に入ったMLBの注目ポイントを言及している。プレーオフをかけた争いとともに注目されるのが個人タイトルで、マリナーズで本塁打を量産してきた正捕手が1つ目のトピックとして取り上げられている。
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■捕手最多本塁打記録を更新
カル・ローリー捕手はここまで135試合に出場し、打率.243、50本塁打、107打点、OPS.933をマーク。2021年に48本塁打を放ったロイヤルズのサルバドール・ペレスが持っていた捕手の歴代最多記録を更新し、残りシーズンでのさらなる量産には注目が集まっている。
MLB公式の記事では「カル・ローリーは60本塁打を達成できるのか?そしてMVPを獲得できるのか?」と見出しを打ち、大台超えの可能性に言及。「60本塁打超えを達成したのはバリー・ボンズ、マーク・マグワイア、サミー・ソーサ、アーロン・ジャッジ、ロジャー・マリス、そしてベーブ・ルースのわずか6人だ」と歴代のスラッガーに触れながら「このビッグダンバーにはその可能性が秘められている」と期待をかけている。
また、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手との一騎打ちが濃厚なア・リーグのMVP争いについては自身の本塁打とともに、現在西地区2位につけるマリナーズのプレーオフ行きもカギを握ると指摘。「ローリーとジャッジのMVPを巡っては互角の争いになる」と現状に触れながら、「もしローリーが60本塁打を達成し、マリナーズをプレーオフ進出に導くことができれば…彼の勝利を逃す手はない」とMVPに近づく条件を挙げている。
2025年のマリナーズを正捕手として攻守両面で支えてきたローリーは、打者としてMLBの歴史に名を刻む1年を送ってきた。9月に入りプレーオフ行きをかけた戦いも熱を帯びるなか、28歳が大台超えとMVP獲得に向けてシーズンを締めくくることができるのか。
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