
ドジャース大谷翔平投手の元通訳、水原一平受刑者が参加した違法賭博。その胴元だったマシュー・ボウヤー被告に対し、米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁は29日(日本時間30日)、禁錮1年1日(求刑は禁錮1年3カ月)と保護観察2年を言い渡した。今回の判決を受けて、大谷の元通訳が絡んだ「違法賭博事件」は大きな区切りを迎えた。
◆昨季“WS優勝投手”ビューラーが解雇、ドジャース復帰はあるか 地元メディアは獲得に難色「登板機会を得ることすら難しい」
■「無実な人、名前に傷をつけてしまった」
ボウヤー被告は昨年8月の審理で、違法賭博業やマネーロンダリング(資金洗浄)、虚偽の納税申告などの罪を認めており、最長18年の禁錮刑が科される可能性もあった。
しかし、大谷の銀行口座から約1659万ドル(約26億円)を盗み、銀行詐欺などの罪で禁錮4年9カ月が確定した水原受刑者(6月に収監)に対する捜査に協力したことで、大幅に減刑された。
ボウヤー被告は判決後、地裁前で取材に応じ、大谷にも言及。「もしショウヘイ・オオタニに会えるなら、この件に関わったことで、彼の名前に傷をつけてしまったことを謝りたい。彼はただ野球をして、最高レベルで活躍しているだけの無実な人です」と話し、大谷が一連の事件とは無関係であると強調した。
また、ボウヤー被告は米スポーツ専門局『ESPN』による単独インタビューの中で、「オオタニ自身が賭けをしているわけではない」と察した瞬間も明かした。
■マウンドにいるのに「賭けが入った」
「私は当初、イッペイがオオタニと一緒に、もしくはオオタニのために賭けをしているのだと思っていた」。しかし、認識を一変させる出来事があったという。「私はロサンゼルスで、(大谷が当時所属していた)エンゼルスの試合を見ていた。そこでオオタニはマウンドに立っていた。彼は投球し、私は自分のサイトで賭けの動きを見ていた。すると、投げている最中にもかかわらず、大きな賭けが入ってきた。その時、私の中で答えは出た。賭けは全部イッペイによるものだ……」と明かした。
マウンドで投げながら、パソコンやスマートフォンで賭けを行うのは不可能。それにも関わらず、そのタイミングで大量のオーダーが入ってくるのを見て、水原受刑者が単独で賭けに興じていることを確信したという。
ただ、もしボウヤー被告の言う通りであれば、通訳としてベンチ入りしている水原受刑者は、球場内で端末を操作していた可能性が高く、ギャンブル依存の一端が分かる証言ともなっている。
◆昨季“WS優勝投手”ビューラーが解雇、ドジャース復帰はあるか 地元メディアは獲得に難色「登板機会を得ることすら難しい」