
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地でのレッズ戦に「1番投手兼DH」で先発出場し、投手として749日ぶりに白星を手にした。この日は5回2安打1失点、9奪三振の快投だったが、バッテリーを組んだダルトン・ラッシング捕手の配球にも脚光が集まっている。
◆ド軍の9月攻勢へマンシーらが合流見込み キム・へソンの左翼起用にロバーツ監督が期待「選択肢が増えた」
■直球控えてカーブ多投の配球
大谷は2023年9月に2度目の右肘手術を受け、投手としては昨季全休。今年6月16日(同17日)にマウンド復帰を果たしてから11試合目の登板で、ついに5回を投げ切り2年ぶりの勝利を手にした。
快投を支えたのは、これまでとはガラリと変わった配球。復帰後最多となる87球を投じたが、中心に据えたのはカーブ。全投球のうち27%(23球)を占め、最多の球種となった。そのほか、スプリットも増加。これまでの10登板では計15球しか投げてこなかったが、この日は13%に当たる11球を投じた。
その一方で、前回登板まで多投していた直球は、17%程度にまで減少。得意のスイーパーも含めて、明らかに変化球中心の配球となった。
変化球メインとなった背景には、捕手の存在もあるようだ。これまでは主に正捕手ウィル・スミスとバッテリーを組んできたが、この日はダルトン・ラッシング捕手が起用された。ラッシングは試合後、「速球に頼り過ぎないプランを立てていた。序盤はかなり変化球でいった」とし、データに表れた通りの配球だったと話した。
■「お互い信頼し合っている」
さらに、周囲を驚かせたのはバッテリー間のサイン。通常は大谷の方で球種を決めるが、ラッシングによると「最初はショウヘイがすべての配球を決めていたが、3回に1球だけ、たまたま私から指示を出したんだ。すると、そこから『(配球は)君に任せたい』と言われ、私がサインを出すようになったんだ」と明かし、大谷がラッシングのリードに従って投げていたという。
そして「我々はお互いを信頼し合っていた。配球面でひとつミスをして本塁打を打たれたが、そういうことを糧にして、前に進んでいきたいと思う。今日はお互い、とてもやりやすく感じていた」と続けた。
好リードで大谷を支えたルーキー捕手について、デーブ・ロバーツ監督も「ショウヘイは、いい形でカーブを使っていたが、ラッシングがショウヘイの持ち球をうまく引き出していたと思う。試合が進むにつれて、投球の全体的な組み立ても、どんどん良くなっていったね」と話し、称賛した。
打撃を考えれば、スミスがレギュラー捕手であることは間違いないが、リード面で冴えるラッシングの評価も今後高まっていきそうだ。
◆大谷翔平のポストシーズン起用法は……「先発させるか、投げないか」 地元メディアが討論「救援ではDHを失ってしまうが……」