
総合格闘家でUFCフライ級5位の平良達郎は2日(日本時間3日)、米国ラスベガスで行われた「UFCファイトナイト・ラスベガス108」でパク・ヒョンソン(韓国)と対戦し、2回フェイスクランクで一本勝ちを収めた。
平良と同門の岡田遼はYouTubeチャンネル「格闘キャスト」に出演。圧倒的な強さを発揮した平良が試合の舞台裏で多くの“トラブル”を乗り越えていたことを明かした。
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■対戦相手の変更、アイポーク、高熱……
岡田は25歳の同門・平良の“トラブル続きの”試合前後を回顧。
まず、当初の対戦相手だった同級3位アミル・アルバジ(イラク)が約1週間前に負傷欠場となったことを伝えた当時を振り返り、「落胆の仕方というか……見てても辛いし、心が痛かった」と心境を語った。
平良は対戦相手がパクに決定するまでの2、3日間を試合がなくなる可能性もある中、アメリカで減量を続けながら過ごしていたという。
Dominant from start to finish 👏@TatsuroTaira with an impressive submission victory in round two! #UFCVegas108 pic.twitter.com/eQd8JFQKQX
— UFC (@ufc) August 3, 2025
さらに平良は“アイポーク”で救急車に運ばれ治療も受けた。岡田は「目も真っ赤になってしまって、高熱出したりとかして……」と平良が様々なアクシデントに見舞われたことを包み隠さず語り、「それを全部乗り越えてのあのパフォーマンス、プロフェッショナルですよね。さすが平良達郎さんだなと思った」と平良へのリスペクトを示した。
■重圧の大きさを明かす「帰国したら胃潰瘍に」
平良は2024年10月に行われた前戦で、当時同級1位のブランドン・ロイバルと対戦し判定1ー2でプロ初黒星を喫した。岡田によると、その後から「体のストレングス(強さ)とコンディショニング(調子を整える)トレーニングを開始して、もともと強かった極め力が強烈になった」と平良の前戦からの成長にも触れた。
試合後には舞台裏で涙する姿も見られた平良。岡田は平良にかかった重圧は相当のものだったと言及し、「(平良は)勝って泣いたりはあまりしないが、今回は本当にプレッシャーが(大きくて)、解放されてわんわん泣いて。帰国したらストレスで胃潰瘍になってしまって病院に運ばれた」と明かした。
25歳にして日本のUFCファイターを牽引する存在となった平良。次戦ではタイトル戦に繋がるさらなる強敵とのマッチアップが期待されている。
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