
“キケ”の愛称で親しまれているドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手が26日(日本時間27日)、本拠地でのレッズ戦に「8番三塁」で先発出場した。左肘を痛め、7月上旬から負傷者リスト(IL)に入っていたが、この日ついにフィールドに帰還。さらにデーブ・ロバーツ監督は、この日務めた三塁手に限定する考えはなく、左翼手としての起用も示唆した。米複数メディアが伝えている。
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■キム・へソンも左翼手として出場か
左肘痛から復活した“キケ”ことE・ヘルナンデスはこの日、右腹を痛めてILに入っているマックス・マンシー内野手に代わり、三塁手のポジションについた。
そして、復帰戦に臨むと3打数2安打1打点と躍動。デーブ・ロバーツ監督も「彼が戻ってきてくれてワクワクしている」と話し、チームが誇るユーティリティー選手の帰還を歓迎した。
さらに同監督は、今後についても言及。この日は三塁手としてプレーしたものの、ポジションについては流動的で、左翼手に入る可能性もあると説明した。
チーム傘下3Aオクラホマシティの一員として、5試合を消化してから復帰を果たしたE・ヘルナンデス。その3Aでは三塁手のほか一塁手、中堅手、左翼手としても出場した。その上で同監督は「ヘルナンデスと、(復帰が近づく)キム・へソン内野手については左翼守備陣のプランに加わるだろう」と述べた。
■レギュラー不在で“日替わり起用”へ
そして「左翼手に関しては、もはや固定のレギュラーは存在しない」と強調し、“日替わり”で起用すると明かした。「毎日決まった誰かが出場するというのは想像できない。でも、マイケル・コンフォート外野手やアレックス・コール外野手のほか、キケのような(違うタイプの)選手もいて、あらゆるオプションを組み合わせることが可能になるのは素晴らしいことだ。毎日誰かにチャンスは訪れるが、1人の選手が毎試合継続的に任されるというのは難しいと思う」と説明した。
今季のドジャースは、コンフォートに左翼手のレギュラーポジションを与えてきたが、規定打席に到達している外野手全体の中で最悪の成績(前日の段階で打率.187)を記録。チームのアキレス腱となっているため、まず夏のトレード期限でナショナルズからコールを獲得し、補強。さらに同監督は、復帰したE・ヘルナンデスや復帰間近のキム・へソンも左翼手としてプレーさせる意向を示し、好調な選手を“日替わり起用”することでウィークポイントの解消を目指す構えのようだ。
もちろん、離脱中のトミー・エドマン内野手が帰還すれば、エドマンを中堅で起用し、現在中堅手を守っているアンディ・パヘス外野手を右翼手へ、そして右翼手を務めているテオスカー・ヘルナンデス外野手を昨季同様に左翼手に配置する布陣も可能となる。
“キケ”に続きマンシー、エドマン、キムが戻ってきた時、どんなラインナップが完成するのか、同監督の手腕にも注目が集まる。
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