
公式放送局『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者は25日(日本時間26日)、シアトルの地元メディア『シアトル・スポーツ』のYouTubeにリモート出演。ア・リーグMVP争いに関して持論を展開した。
右肘負傷中で指名打者出場が続くアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)と、カル・ローリー捕手(マリナーズ)の現状を比較しローリーをMVP最有力に推した。
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■ジャッジの負傷が両者の差に影響
モロシ記者は同日、マリナーズの試合前に『シアトル・スポーツ』のYouTubeに出演。ア・リーグMVPのゆくえに関して「彼は今やっていることを続けていく必要があるが……もし本塁打を50本台に乗せて、マリナーズがプレーオフに進出したら非常に説得力が増すね。今、用紙が目の前にあったら、俺はローリーに投票する」と発言した。
ローリーは負担の大きい正捕手と打撃の両面で欠かせない存在となっており、右肘負傷中で指名打者出場が続くジャッジの価値を上回っていると主張。「疲れが溜まってくる時期かもしれないけど、彼の耐久力や信頼性、生産性は凄い。これがMVPシーズンってやつだ」と称賛を贈った。
また、ローリーは米データサイト『ファングラフス』が算出した勝利貢献度を示す「WAR(Wins Above Replacement)」でも、ジャッジに並ぶ両リーグトップの7.3をマーク。守備での貢献が加味される指標でも猛追、いよいよジャッジと肩を並べた。
ローリーは25日(同26日)の試合で、2試合連発となる今季50号アーチを記録。捕手としてはメジャー史上初の金字塔も打ち立てた。ジャッジ優勢が続いていたMVP争いに大きな転機が訪れようとしている。
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