
右肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りしているドジャースの佐々木朗希投手が20日(日本時間21日)、マイナーリーグで2度目のリハビリ登板を行った。傘下3Aオクラホマシティの一員として敵地タコマ戦に先発し、3回1/3を3安打2失点、3四球2奪三振という内容だった。メジャー復帰の目途は立っておらず、次回もマイナーリーグでの登板が予定されている。
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■フォーシームで空振り取れず
初回は2安打を許したものの無失点で切り抜けた佐々木だったが、2回に連続四球から1点を失った。4回は走者を残して降板したが、2番手投手がその走者を返して、さらに1失点が付いた。
この日の最速は97.8マイル(約157.3キロ)をマーク。前回登板の最速は95.7マイル(約154キロ)だったため、2.1マイル(約3.4キロ)ほどアップした。また、平均球速は96マイル(約154.5キロ)を計測。こちらも前回の93.7マイル(約151キロ)を2.3マイル(約3.7キロ)ほど上回った。
フォーシームの球速もアップし、打たれた安打も強い当たりではなかった。それでも米スポーツメディア『The Athletic』は、「ササキが残りのシーズンでチームに貢献できるかどうか疑問だ。2度のリハビリ登板を通じて59球のフォーシームを投げたが、空振りさせたのはわずか1球。彼の速球に関する問題は、負傷前から変わらずに残ったままになっている」と指摘した。
■次回登板を見て昇格判断か
それを踏まえて「(メジャー昇格へ向けた)解決策としては、やはりフォーシームの球速を再び上げる方法を見つけることしかない」と主張した。
佐々木の投球について、デーブ・ロバーツ監督も「もっと球速を上げる必要がある」と強調。その上で「ただ、これが彼にとって2度目のリハビリ登板。そこで94~97マイルが出ていたから良かったと思う。あとはさらにもう一段階の向上、これが我々の期待であり、それができれば、ここ(メジャー)でも十分通用するはずだ。まだ球数を増やしていく段階で、その中で彼自身もしっかり結果を残していかないといけない」と今後に向けて注文を付けた。
指揮官によると、佐々木は来週もう一度マイナーで登板する予定だという。その3度目のリハビリ登板を終えたところで、メジャー昇格か否か判断する方針だと明かした。
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