
ドジャースの大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番投手兼DH」で先発出場。メジャー通算1000試合出場という節目の一戦だったが、「投手」としては4回9安打5失点で黒星が付き、「打者」としては2打数1安打1四球で途中交代となった。チームも同地区最下位相手に3-8で敗れ、2位パドレスとのゲーム差は1に縮まった。
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■「骨に異常はない」指揮官も安堵
初回先頭の第1打席で二塁打を放った大谷。気を良くしてその裏のマウンドに立つと、わずか10球で3者凡退に退けた。
最高のスタートを切ったかに見えたが、2回は3安打を集められて2失点。3回は再び3者凡退で切り抜けたが、4回には投直が右足に直撃するアクシデントが発生。足を引きずりながらも続投したが、この回だけでロッキーズ打線に6安打を浴びて3点を失った。
結局、予定の5回を投げ切ることはできず、4回66球で9安打5失点3奪三振という内容だった。
気になる右足の状態について、デーブ・ロバーツ監督は「打撲で骨に異常はないと思う。画像診断も必要ない」と軽症を強調した。
大谷自身も試合後、「以前の死球と同じような場所に当たりましたけど、今の段階では大丈夫なんじゃないかなと思いますし、しっかりケアをして通常の状態に早く戻れるように努めたい。膝ではなかったので、最悪のシチュエーションではなかったと思いますし、しっかりと経過を観察しながらやりたい」と話した。
■「チームに申し訳ない」と反省
その上で、投球内容については「うーん……チームに申し訳ない。ただただ自分の投球に不満があるというか、情けない投球内容だったと思います」と悔しさをにじませた。
高地クアーズフィールドは空気が乾燥しており、ボールはいつものように変化しなかった。ただ、大谷は「ボールが動かないということを理解しながらマウンドに上がった」と振り返り、標高の高さを言い訳にしなかった。
被安打9は、エンゼルス時代の2021年9月アストロズ戦以来となるキャリアワーストタイ。投手復帰後はここまで好投を続けてきたが、最下位球団相手にまさかの敗戦投手となってしまった。
大谷は同カードの最終戦である21日(同22日)は当初から休養日となっており、英気を養った上で22日(同23日)から始まるパドレスとの首位攻防戦に臨むことになる。
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