
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は19日(日本時間20日)、敵地ロッキーズ戦の開始前に取材に応じ、前日行われたムーキー・ベッツ内野手、アンドリュー・フリードマン編成本部長との“三者会談”の内容について明かした。その席ではベッツの右翼手起用については話題にならず、打撃の話に終始したという。米複数メディアが伝えている。
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■テオスカーが不安定な守備を露呈
ドジャースは18日(同19日)のロッキーズ戦で、3-4のサヨナラ負け。試合後、3人は監督室でミーティングを実施。その姿を見たメディアが「緊急会談」と報じ、大きな話題となっていた。
選手と監督の話し合いは日常的に行われており、この日も監督室のドアは開放。機密性の高いミーティングと呼べるものではなかったが、なぜ大きく取り上げられたのか。それはロッキーズ戦での負け方にあった。右翼を守るテオスカー・ヘルナンデス外野手が、フラフラと上がった平凡な打球を落とし、これが敗戦につながった。
そのため、これまでも不安定な守備を露呈していたヘルナンデスを昨季と同じ左翼に回し、今季遊撃を守っているベッツを“本職”である右翼に再コンバートすべきという声が高まっていた。そのタイミングでミーティングが行われたため、左翼T・ヘルナンデス、右翼ベッツというプランについて話し合われたものと各メディアは推察し、報道。そのため、大きな話題になった。
■会談の中心はベッツの打撃面
しかし、ロバーツ監督は「ムーキーはしょっちゅう私のオフィスに顔を出すんだ。昨日はスイングについて話していたよ。シーズンが進む中で、どんな状態にあるのか、いくつかのチェックポイントについて彼に確認してほしかったんだ」と話し、会話の中心が打撃面にあったと明かした。
さらに「右翼手に戻すことはまったく話していない。彼がスランプに陥っていた時も色々と話したけど、今季はここまで一切、右翼について話し合っていない」とし、ゴールドグラブ賞を6回受賞した本職である右翼手にコンバートすることは否定した。
一連の流れを受けて、米メディア『CLUTCH POINTS』は、「ベッツとロバーツの会談はドジャースファンを失望させるだろう。ロッキーズに敗れた後、話し合いが行われたが、大きな変化が訪れる気配はないようだ」と記した。
右翼ベッツ、左翼T・ヘルナンデス、中堅アンディ・パヘスという外野陣であれば、不振に苦しむマイケル・コンフォート外野手を起用する必要はなくなり、T・ヘルナンデスの守備も改善が期待できるが、チームは当面テコ入れを実施する予定はないようだ。
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