
ドジャースの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地でのエンゼルス戦に「1番投手兼DH」で先発。投手としては5回途中5安打4失点、打者としては4打数1安打で打率は.284となった。チームは5-6で敗れた。
そんななか、米スポーツ専門局はかつて6年間プレーしたエンゼルス相手に初登板を果たした大谷について、その躍動ぶりとファンの反応を紹介している。
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■初回にはいきなり三塁打も
エンゼルスでの最終登板となった2023年の8月23日(同24日)のレッズ戦以来、721日ぶりにエンゼルスタジアムでのマウンドに上がった大谷は、5回途中までに4失点し降板。チームも敗れたものの、今季最多イニングを投げるなど収穫も見られた。
また、かつて上位打線を形成した“盟友”のマイク・トラウト外野手とは2023年3月21日(同22日)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝以来、876日ぶりの直接対決が実現。2打席連続見逃し三振に打ち取った。
米スポーツ専門局の『ESPN』は「ドジャースのショウヘイ・オオタニがエンゼルスのマウンドに復帰して、5回に登板」と題した記事を公開。大谷の古巣相手の初の二刀流先発を振り返っている。
記事内では大谷が第1打席に放った右翼線への三塁打に言及し、「マウンドに上がる前からドジャースの先頭打者として三塁打と得点を挙げて早々にリードを奪い、エンゼルスでの最初の6シーズンにMLBで成し遂げていたのと同じ、比類なき偉業でエンゼルスファンを楽しませた」とその躍動ぶりを紹介。大谷とトラウトの対決についても「ファンはメインイベントに釘付けだった」と観衆を魅了したことを記している。
さらに、記事内で取り上げられたのがメジャー移籍後の6年をエンゼルスに捧げてきた大谷への愛情。「アナハイムのファンは今もオオタニを愛する。6年連続で負け越し、自身とトラウトを中心に勝利のための打線を組むことができなかったチームを去ったことはほとんどのファンが責められないだろう」と、メジャーの顔に急成長し、世界一も望んでいた大谷の移籍は避けられなかったことだとしている。
復帰後初勝利こそ逃したものの、かつての本拠地エンゼルスタジアムで力投を見せた大谷。最長イニングを投げるなど収穫もあったエンゼルス戦を投手としての完全復活の足掛かりにできるか。
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