
パドレスは13日(日本時間14日)、敵地でのジャイアンツ戦に11-1で大勝。5連勝を飾ったチームは、この日敗れたドジャースに1ゲーム差をつけてナ・リーグ西地区の単独首位に躍り出た。
15日(同16日)からは、ドジャースタジアムで直接対決となる首位攻防3連戦が控えている。
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■5連勝を飾り「これが我々の実力」
勢いが違う。パドレスは2回、5安打を集中させて相手先発・鄧愷威(テン・カイウェイ)を粉砕。この回だけで7点を挙げて、早々に勝負を決めた。結局14安打11得点の猛攻で、5連勝を達成。この時点でドジャースをかわし、単独首位に。その後、ドジャースがエンゼルスに敗れてゲーム差が1に広がった。
パドレスは7月3日(同4日)時点で、同地区ライバルのドジャースに9ゲーム差をつけられていた。しかし、ドジャースの失速もあり、あっという間に接近。さらに今夏のトレード期限で大型補強を敢行し、それが今の快進撃につながった。
チームの顔であるフェルナンド・タティスJr.外野手は、現在の状況について「特にトレード期限後は、このチームがどれだけ特別な集団なのか、はっきり分かった」と強調。そして、「A.J. プレラーGMは(トレード市場で)全力を尽くしてくれた。そのおかげで、我々は毎日自信を持ってグラウンドに立ち、いい野球、クリーンな野球をできている。これが、我々の実力なんだ」と胸を張った。
■「上位も下位も素晴らしい打線」
この日も新戦力が躍動。ライアン・オハーン内野手は5打数2安打1打点、ラモン・ラウレアーノ外野手は1本塁打を含む4打数3安打2打点をマーク。オリオールズから加わった2人がしっかりと結果を出し、チームに貢献した。
トレード期限を迎える前まで、パドレスは下位打線がネックで7、8、9番のOPSがリーグ最低だったこともある。しかし、現在は様変わり。6番に入ったオハーンは「この打線は、私がこれまで所属した中で最高だ。ボルチモアもかなり攻撃力の高いチームだったけど、今の打線は上から下まで素晴らしい打者ばかりだ。9番に入ることの多いフレディ・フェルミン捕手(前ロイヤルズ)は非常に高い生産性を見せているし、8番のジェイク・クロネンワース内野手もかなりいい。つまり、打線の上から下まで弱点がまったくない」と強調した。
トレード期限直後、A.J.プレラーGMは「優勝したければ、弱点があってはならない」と強気に発言していたが、まさに現在は投打ともに無敵化。週末からのドジャース戦は、今季の行方を占うカードとなりそうだ。
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