
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2025」は10日、神奈川県の横浜BUNTAIで男子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング4位の張本智和(トヨタ自動車)は同9位の向鵬(中国)と対戦。ゲームカウント4ー2で勝利して準決勝進出を決めた。
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■ゲームを分けた中盤の攻防
張本智は前日にパリ五輪団体戦のメダル決定戦で敗れていたアントン・シェルベリ(スウェーデン)をストレートで退けベスト8へ。迎えた中国勢との一戦では、序盤から攻勢をしかけた相手の手堅いラリーの前に、第1、3ゲームを取られるなど立ち上がりの主導権を握られた。
それでも、ブロックや台上でのフリック、バック中心のラリーなど技術の高さを見せた張本智がタイムアウトも使いながら第5ゲームをものにして逆転で王手をかける。デュースにもつれ込んで10-11のビハインドから3連続ポイントを奪い、4強入りを果たした。
張本智は試合後に「1ゲーム目から相手もいいプレーで4ゲーム目の途中まで相手のペースだった」と向鵬のペースだったことを認めつつ、「自分の持てる技術を駆使して4ゲーム目を逆転取れたのが良かった」と互いの技術を出し合いながらの攻防を勝因に挙げた。
この日、男子の戸上隼輔(井村屋グループ)、女子の大藤沙月(ミキハウス)、早田ひな(日本生命)がそれぞれ敗れたため、準決勝が行われる最終日には張本智のみが勝ち残りとなった。
地元開催大会で躍動する男子のエースは「1つ目の目標である最終日に残ったことはクリアできましたけど、決勝で王楚欽とやるまでは負けられない」と断言。準決勝では今大会躍進を見せるカナック・ジャア(アメリカ)と戦うなか、自身の難敵である世界No.1サウスポーとの決勝を熱望した。
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