
総合格闘家でフライ級6位の平良達郎は2日(日本時間3日)、米国ラスベガスのUFC APEXで行われた格闘技イベント「UFCファイトナイト・ラスベガス108」のメインカードでパク・ヒョンソン(韓国)と対戦。2ラウンド66秒、フェイスクランクで一本勝ちを収めた。
10戦(4KO、一本勝ち5)無敗の“難敵”を相手に1ラウンド目は打撃でも凌駕した平良。日本の25歳に対し、UFCの現役選手らが自身のSNSで反応を示した。
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■ドミニク・クルーズ、ヘンリー・セフードが称賛
平良は2024年10月に当時同級1位ブランドン・ロイバル(米国)と対戦しプロ初黒星を喫した。今大会は10カ月ぶりの再起戦だったが、当初対戦予定だった同級4位アミル・アルバジ(イラク)の負傷により、対戦相手が試合の1週間前に急きょ変更になるアクシデントもあった。
そんななか実現した試合で、平良は1ラウンド目でノーモーションの右ストレートを効かせダウンを奪うと、2ラウンド目ではお手本のようなタックルから流れるような動きで一本勝ちを極め完勝した。
平良の可能性を感じる一戦に、試合を観た元UFC王者らが反応。今年2月に引退を表明した元世界バンタム級王者のドミニク・クルーズ(米国)は「タイラは将来フライ級でベルトを獲得する本物の脅威だ!」と投稿。
元世界フライ級王者のヘンリー・セフードは「タツロー・タイラは非常に才能があり、ロイバルとの敗戦は彼の成長に役立っただけだった。2026年にUFCフライ級チャンピオンになっても驚かない」と年内のタイトル獲得の可能性にも言及した。
平良はこの一戦でMMA戦績17勝(5KO、一本勝ち8)1敗。試合後のマイクでは現王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)と、挑戦者候補とされるジョシュア・ヴァン(ミャンマー)に対戦要求した。
元王者からも“王者クラス”と太鼓判を押された平良。果たして年内のタイトル戦は実現するのか。今後の展開からも目が離せない。
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