
トレード期限が7月31日(日本時間8月1日)に迫っていることを踏まえ、米スポーツメディア『The Athletic』は17日(同18日)、ドジャースの補強プランに言及。ブルペン陣のテコ入れを模索すると記した。
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■スコットの不調と故障者の存在
トレード期限まで2週間を切り、各球団の動向が注目を集めている。そんな中、『The Athletic』の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏がドジャースの補強プランに言及した。
同記者は「関係者から得た情報によると、ドジャースはオフにリリーバーとしてタナー・スコット、カービー・イエーツを獲得したほか、ブレイク・トライネンとも再契約し、彼らに合計1億700万ドルを投資した。しかし、今夏もブルペンの補強を目指すようだ」と記した。
ドジャースがブルペン陣のテコ入れを行う理由について、同記者は「スコットの不調が原因」とズバリ指摘。「彼は今季、防御率4.09で8本塁打を許しており、昨季マイアミとサンディエゴで記録した防御率1.75、被本塁打3本と比べて苦しんでいる。また、もう1つの理由としては故障者の存在もある。故障中のリリーフ投手のうち数人は、近いうちに復帰することが見込まれているが、戻ってきても彼らがどれだけ活躍できるか不透明だ」と説明した。
■安価ではないリリーバー
同記者は具体的な獲得候補を挙げなかったが、MLB公式サイトは移籍可能性のあるリリーバーとしてツインズのジョアン・デュランとグリフィン・ジャックス、ガーディアンズのエマニュエル・クラセ、オリオールズのフェリックス・バティスタ、レイズのピーター・フェアバンクスらの名前を挙げつつ、「彼らのような魅力的なリリーフ投手も売却の可能性があるが、どれも安価ではないだろう」と指摘した。
また、より容易に手に入ると予想されるクラスとしては、オリオールズのグレゴリー・ソトとセランソニー・ドミンゲス、ブレーブスのライセル・イグレシアスらの名前を挙げた。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は、もともとトレード期限での補強には否定的。夏に慌ててテコ入れするような事態を避けるために、開幕前に万全のロースターを構築してきた。しかし、今回も昨夏同様にトレードによる補強は必須の情勢となっている。
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