
15日(日本時間16日)にアトランタで行なわれたオールスターゲーム。MVPに輝いたのは、フィリーズのカイル・シュワーバー外野手だった。ナ・リーグの勝利に貢献した左の大砲は今季終了後にフリーエージェント(FA)となるため、今回の球宴でもオフに向けた質問が絶えなかった。本人は「残留希望」を公言しているものの、故郷のチームへの移籍に関しても興味を隠さなかった。地元紙『フィラデルフィア・インクワイアラー』など米複数メディアが伝えている。
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■子供たちにとっての“家”
今年のオールスターゲームでMVPに輝いたシュワーバー。打率は低いものの、大谷翔平投手(ドジャース)やアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)のように本塁打を量産することで、日本でも高い人気を誇っている。
今季もここまで96試合で30本塁打、OPS.923という好成績をマークしている左の大砲だが、シーズン終了後にはFAとなるため、その去就が注目されている。
シュワーバーは「オフシーズンでも自宅のあるオハイオよりフィラデルフィアで過ごす時間の方が長いんだ。だから、子供たちにとってはフィラデルフィアこそ“家”なんだ。本当に素晴らしい時間を過ごしてきた」と、まずは本拠地への愛情を強調した。
その上で「もちろん、自分としては残留することに関心があるし、球団も関心を持ってくれていると思う。シーズンが終わった時にどうなるか見てみたい。もし契約がまとまれば、それは素晴らしいこと」と残留希望を口にした。
■33歳DH専任をどう評価するか
ただ、春季キャンプから球団とは交渉を続けているものの、現在も合意には至っていない。フィリーズが4年総額1億ドル規模の大型契約を提示する可能性も報じられているが、33歳でDH専任の打者が1億ドルを手にした例はこれまでない。
前例を覆す形で残留となるのか、あるいは好条件を求めてFA市場に出るのか注目されるが、シュワーバーは故郷でのプレーにも興味があるようだ。
「野球ファンとして、そして子供の頃からずっとシンシナティの野球を見て育ってきたからこそ、野球を好きになったんだと思うし、それは誰もが惹かれることだと思う。応援していたチームでプレーできるというのは、すごく素晴らしいことだ」と話し、地元オハイオ州に本拠地を置くレッズへの移籍にも前向きな姿勢を示した。
年齢や守備面を踏まえれば、1億ドルを獲得できるかどうか微妙なところ。「シュワーボム」と称される本塁打は来季どこで見られるのか。早くも注目の的となっている。
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