
ドジャースの大谷翔平投手が11日(日本時間12日)、敵地オラクル・パークでのジャイアンツ戦に「1番DH」で先発出場し、第2打席で2試合ぶりの32号を放った。この一発は右翼席後方の「マッコビー湾」へ直接飛び込む場外本塁打となった。
しかし、試合は7-8で競り負け、2017年以来の7連敗となった。米地元局『スポーツネットLA』など複数メディアが試合の様子を伝えている。また、12日(同13日)の同カードでは、大谷が今季5度目の先発マウンドに上がる予定となっている。
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■2位ジャイアンツと4差
3回1死三塁で迎えた大谷の第2打席、敵地を騒然とさせる場外弾が飛び出した。相手先発ローガン・ウェブ投手の内角カットボールを強振すると、打球は右翼席スタンドを越えて、後方の「マッコビー湾」に飛び込んだ。
ナ・リーグ最多の今季32号を海に打ち込み、日本選手としては初めてオラクル・パーク名物「スプラッシュヒット」を記録した大谷。ただ、放った安打はこの1本のみ。この日は4打数1安打2打点で、打率は.278となった。
同地区対決に敗れたドジャースはこれで7連敗となり、2位ジャイアンツとのゲーム差は4に縮まった。急失速したチームについて、デーブ・ロバーツ監督は「ファイトする姿勢は良かった。いい打席がいくつもあった」と振り返り、好投手ウェブから6点を奪ったことを評価した。
■今季中に5~6イニング
しかし、先発ダスティン・メイ投手の投球には苦言。特に与えた4四球のうち、3人が生還したことを問題視。「いいチームに対して、こちらからチャンスを与えてしまえば、それはやられる」とし、制球が乱れたシーンを嘆いた。
“連敗ストップ”が求められる12日(同13日)は、大谷が登板予定。同監督は「2イニングか、3イニングを考えている。効率的に上手くいけば3イニング」とし、投手復帰後としては最長イニングを投げ切ることを期待した。
同監督は5日(同6日)の会見で、「投手・大谷」の今後について「今季中に先発で5、6イニング投げるところまでビルドアップすることは可能」と話しており、ジャイアンツ戦で3イニング投げることができれば、その目標に一歩近づくことになる。
「スプラッシュヒット」に続き、マウンドでも敵地ファンを驚かせることになるのか。8連敗阻止をかけて臨む「二刀流」のプレーに注目が集まる。
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