世界5階級制覇王者ノニト・ドネア（フィリピン）がYouTubeチャンネル「格闘キャスト」に出演。9月14日に名古屋・IGアリーナでの開催が決定的となっている4団体統一世界スーパー・バンタム級王者の井上尚弥（大橋）とWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）の団体内王座統一戦について言及した。
◆ドネア、井上尚弥の2度のダウンを考察し“課題”を指摘「非常にパワフルだが……」 中谷潤人戦の展開は「井上の戦い方次第」
■ドネア流の“サウスポー”対策を語る
ドネアは動画で井上にはサウスポーに課題があると指摘。そしてアフマダリエフが左利きであるかを確認した上で「それは井上選手にとっていいテストだ」とし、「中谷選手より身長は低いが、サウスポーなのでいい参考になると思う」と来春に計画されている中谷潤人戦の“前哨戦”に位置付けた。
元WBA・IBF王者のアフマダリエフについては、「タフな選手でアマチュア経験も豊富。その階級の元世界王者であり、ハングリーだ。井上選手に勝ちたい気持ちが強い」と分析し、「面白い試合になると思う」と期待。元王者の強みとしては「サウスポー、ハングリー、そして失うものがない」の3つを挙げた。
そんなアフマダリエフには5月に井上からキャリア2度目のダウンを奪ったラモン・カルデナス（米国）と同じ、ジョエル・ディアス氏がトレーナーに就く。これに関してドネアは、「ワオ、それはとてもとても面白い……」と興味深げな反応を見せ、「彼らは井上選手を倒す設計図（ブループリント）を持っていると感じているだろうね。少なくとも大きな一発を当てるための」と相手陣営の視点でコメント。しかし、即座に「だけど、井上選手の方が速いし強いと思う。MJ（アフマダリエフ）より一つ上のレベルにいると思う」とレベルの違いを指摘した。
また、ドネアはサウスポーとの戦い方について「理解すべきテクニックがたくさんある。でもすべては“ポジショニング”だ」とし、「オーソドックスとサウスポーでは足が交錯するので、相手の戦い方に合わせて適切にポジショニングすることが常に重要だ」と解説。「ただ、最終的には勇気が必要だ」とし、バッティングや相手の肘が当たるリスクもある上で「それをあまり気にしなければ先に大きいパンチを打ち込むことができる」とドネア流のサウスポー対策を語った。
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