
ドジャースの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、敵地でのブルワーズ戦に「1番DH」で先発出場。今季31号となる先頭打者アーチを放ち、3打数1安打1打点で打率は.281となった。大谷に7試合ぶりの一発が飛び出したものの、チームは4-8で敗れて5連敗を喫した。
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■2打席目は空振り三振
ドジャース打線が対峙したのは、ブルワーズの怪物新人ジェイコブ・ミジオロウスキー投手。23歳の剛腕は6月12日(同13日)のカージナルス戦でメジャー初先発すると、5回0/3を投げてノーヒット投球を披露。続く6月20日(同21日)のツインズ戦でも6回まで完全投球をやってのけるなど快投を連発し、瞬く間に注目の的となっていた。
そんな若武者と対した大谷は初回の第1打席、3球目のカーブを完璧に捉えてバックスクリーンに運んだ。今季31号となる先頭打者弾は、431フィート(約131メートル)を記録する特大アーチとなった。
大谷は試合後、初対戦となったミジオロウスキーの印象について「どの球種もアグレッシブで素晴らしい球種だった。何より制球が良かったと思う」と称賛。その上で、自身の打撃を振り返り「欲を言えば、次の打席(2打席目は3回無死二塁で空振り三振)で、最悪でも進塁打をしっかり打っていれば、2-0となって少し違う展開になったのかなと思う」と反省の弁を口にした。
■5者連続を含む12K
大谷は5連敗を喫したチーム、低調な打線についても言及。「ここ数日、相手は素晴らしい投手が投げているというのももちろんあるし、その中でもさっき言ったみたいに、僕自身も含めて最低限の仕事ができれば、安打がなくても得点できる機会は少なからずあると思う。そういうシチュエーションをしっかりとモノにできれば、あとはブルペンに託せることができると思う」とした。
一方、大谷に被弾したミジオロウスキーはすぐに修正。5者連続三振を含む自己最多タイの12三振を奪うなど快投を続け、6回4安打1失点で今季4勝目を挙げた。
試合後、地元中継局のインタビューに応じたミジオロウスキーは「オオタニに先頭打者ホームランを打たれた後に、どうやって落ち着きを取り戻したのか?」と尋ねられると、「ショウヘイだからね、予想していたこと。でも、(その後は)落ち着いて自分のやるべきことをやり、投球に集中できた」とし、大谷の一発は折り込み済みだったと明かした。
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