
総合格闘家で米国修行中のヒロヤが3日、自身のYouTubeチャンネルを更新。アメリカでの充実した練習環境について言及し、「(日本にも)作って、若い選手が格闘技だけに集中できるような環境があったら」と日本の格闘技界を展望した。
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■ビリー氏のおかげで「無駄がない」
ヒロヤは米国修行で仲を深めたという同じくRIZINファイターの高木凌とともに現地の練習環境をレポートした。
アメリカでの練習は「考えんでいいから、とりあえずやれ」という実践型のスタイルで、コーチがいくつかのアイディアを出して、それを選手が自ら試して選択していく方針だという。
ヒロヤと高木はともにジャパン・トップ・チーム(JTT)でレスリングコーチを務めていたビリー・ビゲロウ氏(米国)のもとで指導を受けており、ヒロヤはここに日本との“一番の違い”を感じたと言及。
「俺の方針をガッツリ決めてくれるのがビリー。打撃クラスでもコーチ同士でちゃんと連携をとってくれる。今日はどんなコンビネーションか、どういう練習をするとか……無駄な練習がない」と専門のコーチ陣が連携をとって選手の練習メニューをオーダーメイドで組み立ててくれる点を評価。
さらに、「ビリーがちゃんとそこ(不要なもの)を把握してくれて、ファイトキャンプのスケジュールも組んでくれて無駄がない」と効率的に練習に打ち込めるのが利点だと語った。
■堀口恭司が口にした米国修行の“メリット”に共感
また、UFCのチャンピオンクラスと同じ練習環境のため、最新の技術やドリルをコーチが練習に組み込んでくれる点や、UFCファイターを交えた少人数の固定メンバーでコーチの指導を受けることができ、苦手を改善できる点もアメリカ修行ならではのメリットとして挙げた。
他にも、アメリカの施設には練習、食事、リカバリーすべてが揃っているのも大きいとし、ヒロヤは「堀口(恭司)選手が『一つのジムで(練習が完結)できるからいい』と言っていたけど、その意味が今自分の身で感じて分かった」としみじみ述べた。
米国修行については「まったく時間がないと感じる」「いい意味で!充実感がすごい」と語ったヒロヤ。現地にあるような施設を日本につくるためにも、「俺たちが頑張るしかないってことやな」と改めて気合を入れ直し、「(日本にも)作って、若い選手が格闘技だけに集中できるような環境があったら理想」と今後の活躍とその先をも展望した。
ヒロヤは7月27日の「超RIZIN.4」でアメリカン・トップ・チーム(ATT)所属の元谷友貴とフライ級GP1回戦で対戦する。優勝するために米国に渡ったヒロヤ。ベテランのDEEP王者との大一番で修行の成果を発揮することはできるか。
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