【MLB】通信簿で振り返るドジャース新戦力たち 大型契約も“期待はずれ”続出…最高評価は下馬評覆した26歳 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】通信簿で振り返るドジャース新戦力たち 大型契約も“期待はずれ”続出…最高評価は下馬評覆した26歳

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【MLB】通信簿で振り返るドジャース新戦力たち 大型契約も“期待はずれ”続出…最高評価は下馬評覆した26歳
  • 【MLB】通信簿で振り返るドジャース新戦力たち 大型契約も“期待はずれ”続出…最高評価は下馬評覆した26歳

前半戦を折り返し、ここまで55勝32敗でナ・リーグ西地区首位をひた走るドジャース。投手陣を中心に故障者が続出しながらも、なんとか踏ん張り続け“定位置”をキープするドジャースだが、今季からチームに加入した新戦力たちはここまでどのような活躍をみせているだろうか?

成績やチーム貢献度を加味しながら、主な新戦力たちの前半戦での活躍を、A~D評価の通信簿形式で振り返っていきたい。

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■期待大だったスネル&佐々木は本領発揮ならず…

ブレイク・スネル D

5年総額1億8200万ドル(約276億円)の大型契約を結び、エース候補として期待されていたブレイク・スネル投手。今季は春先の故障から復帰したタイミングで2試合に登板、9イニングを投げ1勝0敗、防御率2.00、WHIP2.00という数字を残したところで再び故障し、現在まで登板していない。これまでも、怪我をして後半戦からポストシーズンにかけての投球が評価されていた投手だけに、オールスター後フルスロットルでの活躍が期待されるが、現状の成績では期待はずれのD判定を下すしかないだろう。

佐々木朗希 D

23歳の若さから、トッププロスペクトとしての期待も高く、MLB全体を巻き込んだ争奪戦の末にドジャース加入が決まった佐々木朗希投手。日本での開幕シリーズ後にはマイナーでの活動がメインになると思われていたが、先発投手陣に故障者が続出したことにより開幕ローテ入りし、これまで8試合に登板。34.1回を投げ、1勝1敗、防御率4.72、WHIP1.49という成績を残したが、5月中旬に肩の違和感により、ローテを外れIL入りすることに。NPB時代に相手打者を圧倒していたような速球の走りもなく、コントロールにも苦しんでいることを考えてもまだまだMLBへのアジャストには時間がかかりそう。1年間完走できる体力と、肩への負担を軽減するようなフォームの最適化を果たし、再びメジャーの舞台に立つことを期待したい。

タナー・スコット B

同地区ライバルであるパドレスから移籍してきた、タナー・スコット投手。“大谷キラー”の異名を持つなど、昨年は圧倒的なパフォーマンスをみせていたが、今シーズンは40試合に登板。39回を投げ、1勝2敗、防御率3.46、WHIP1.03という成績に。シーズン序盤はフォーム修正による乱れにより、四球増が見られるなど不安定だったものの、投球コーチ陣のフォーカスによって調整が進み、6月は防御率1.35と復調の兆しをみせつつあり、現状ではチーム最多登板。先発に故障が多いドジャースのチーム事情から、今後も登板数は増えそうだが、後半戦からポストシーズンにかけて昨年のような支配的な投球を期待されている。

■最高評価はチャンス掴んで“予想外”のハマりっぷり

カービー・イエーツ B

レンジャーズ在籍の昨シーズンは61試合に登板、防御率1.17という驚異的な数字を残し、オールスターにも選手。37歳にして再びブレイクを果たしたカービー・イエーツ投手。今シーズンはここまで31試合に登板、25.1回を投げ4勝2敗、防御率3.91、WHIP1.26という成績を残している。5月に一時IL入りするなど年齢による衰えは否めず、スタッツを見ても昨季ほどの支配的な投球はみせていないが、四球率も比較的低く、奪三振率13.50と狙って三振を奪える点は評価できるところ。セットアッパーとしてブルペンの中心を担っている。

マイケル・コンフォート C

メッツ在籍時の2019年には33本塁打を記録するなど打力が持ち味のマイケル・コンフォート外野手。今オフにジャイアンツから移籍してきた際には「ドジャース最後のピース」として期待の声も大きかったが、ここまで73試合に出場、打率.176、本塁打6本、打点19、OPS.599と過去最大のスランプに陥っている。xwOBA.345、xBA.242である面を見ると若干不運な部分もあるが、それを差し引いてもここまでのスランプは予想できなかっただろう。BB%12.7と選球眼の良さは健在でここまで、四球34はリーグ28位となっているが、シーズン序盤よりも確実に攻撃陣での序列は下がっておりスタメン落ちすることもしばしば。夏以降に強打の外野手を補強することも噂されるなど、単年契約であることを考えても来シーズンの契約延長は難しいかもしれない。

キム・ヘソン A

ここまで良い意味で期待を裏切る大活躍をみせているのが、韓国KBOから加入したキム・ヘソン内野手だろう。開幕こそ3Aで迎えたが、トミー・エドマン内野手の故障に伴いメジャー初昇格を果たすと、今季はここまで39試合に出場、打率.368、本塁打2、打点12、OPS.932と素晴らしい成績を残している。KBOでゴールデングラブ賞4回を誇るなど守備への評価は前評判から高かったキムは、遊撃手、二塁手、外野手と高いユーティリティ性で複数ポジションを難なくこなしている。さらに、打撃面でも試合数こそ少ないものの高いアベレージを残しチームに貢献。この調子を維持すれば、シーズン終盤も必ず出場機会が増えていくだろう。

大型契約が多いものの、ここまで期待されたほどの活躍がみられていないドジャースの新戦力たち。ポストシーズンを目指し、これからさらなる総力戦が予想される中、新戦力たちが機能しなければトレードデッドラインでの新たな補強も十分に考えられるだろう。

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