【MLB】借金生活続くも…止まらぬエンゼルスの“本塁打量産” 伏兵3人はキャリアハイ射程圏内 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】借金生活続くも…止まらぬエンゼルスの“本塁打量産” 伏兵3人はキャリアハイ射程圏内

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【MLB】借金生活続くも…止まらぬエンゼルスの“本塁打量産” 伏兵3人はキャリアハイ射程圏内
  • 【MLB】借金生活続くも…止まらぬエンゼルスの“本塁打量産” 伏兵3人はキャリアハイ射程圏内

日本時間24日現在、38勝40敗でア・リーグ西地区3位につけるエンゼルス。同21日にはロン・ワシントン監督が健康上の理由で無期限休養を発表。レイ・モンゴメリーベンチコーチが暫定的に指揮を執ることになり、チームの指揮系統に少なからず影響を与えることになるだろう。

地区最下位だった昨季からは持ち直している印象ではありながら、首位アストロズとは7ゲーム差とまだまだ地区優勝には遠い位置にいるエンゼルスだが、個人成績などをピックアップしてみると明るい材料も多くなっている。

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■チーム本塁打数はリーグ2位

まず、打撃陣の好調ぶりだ。現在のチーム本塁打数は、114本でヤンキースに次ぐア・リーグ2位。チームの顔である、マイク・トラウト外野手の復帰も大きく作用しているが、それ以上に目立つのがキャリアハイに迫る勢いの伏兵たちだ。

まずはテイラー・ウォード外野手。2024年は156試合に出場し、打率.246、本塁打25本、打点75、OPS.748という数字だったが、今季はここまで打率.210、本塁打19、打点53、OPS.743。打率こそ低水準ではあるものの、本塁打数は前半戦にして昨シーズンのキャリアハイに近づいている。5月末にはアメリカンリーグの週間MVPを獲得。11年ぶりの8連勝を達成したチームを引っ張る活躍を見せた。

ローガン・オーハッピー捕手も本塁打数を順調に伸ばしている。今季64試合に出場し、打率.233、本塁打17本、打点37、OPS.739で、昨季マークしたキャリアハイの20本塁打の更新はほぼ確実。同地区のアスレチックスから4本、アストロズから3本アーチを放っている点も見逃せない。

そしてもう1人の成長株がジョー・アデル外野手だ。2024年は130試合に出場し、打率.207、本塁打20本、打点62、OPS.682という数字だったが、今季はここまで打率.223、本塁打16、打点39、OPS.769。こちらも、キャリアハイを更新するペースで成績を伸ばしておりチームの中軸を担っている。K%、BB%、Whiff%、Chase%といった数値はリーグ平均以下となっており、選球眼と空振り率にはまだまだ改善点があるものの、Barrel%は14.6、Hard-Hit%も47.5とリーグ上位。さらにバットスピードは77.4と最高水準であることも考えれば、現状は一発を狙えるスラッガータイプとして大成しつつある。

■求められるリリーフ陣の復調

一方で課題は中継ぎ以降の投手陣。先発ローテーションは、菊池雄星投手、ジャック・コハノビツ投手、ホセ・ソリアーノ投手、カイル・ヘンドリックス投手、タイラーアンダーソン投手の5枚で固定されている。特に開幕投手を務めた菊池は、2勝6敗と勝ち星こそ先行していないが防御率3.01、奪三振87と安定した成績を残している。一方のブルペン陣はベテランクローザーのケンリー・ジャンセン投手、チーム内最多となる36登板のブロック・バーク投手ら軒並み防御率4点代と安定感に欠けている印象。勝利の方程式ともいえる、終盤の安定運用ができていない面がチームの勝ち星に影響しているのだろう。

とはいえ、2位のマリナーズとは2.5ゲーム差まで迫っているのも事実。まずは勝率5割まで戻し、後半戦での巻き返し次第ではワイルドカードでのポストシーズン進出はまだまだ狙えるエンゼルス。チームの今後を担う、若手たちの活躍に期待したい。

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