
ドジャースのアンディ・パヘス外野手が18日(日本時間19日)、本拠でのパドレス戦に「6番左翼」で先発出場。第3打席で今カード2個目となる死球を受け、球場が騒然となった。試合は4-3でドジャースがサヨナラ勝ちを収め、同地区ライバルに対して3連勝を飾った。
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■「報復だ」という声も上がる
3-1とドジャースリードで迎えた7回無死一塁、パドレス先発スティーブン・コレック投手のカットボールがパヘスの左肩付近を直撃。明らかに抜けたボールだったが、今カード初戦でも死球を受けているパヘスは、マウンド上の右腕をにらみつけ、場内からは大ブーイングが起こった。
ベンチのデーブ・ロバーツ監督も憮然とした表情を崩さず、初戦、2戦目に続いてまたしても不穏な空気が漂った。それでも、怒りをこらえたパヘスが一塁へ歩き出し、乱闘は回避された。
同地区のライバル対決となった今カードは、“死球合戦”の様相を呈しており、16日(同17日)の初戦ではディラン・シース投手の直球が、パヘスの左肘付近を直撃。この時は“サイン盗み”を疑ったパドレスによる「報復だ」という声も上がった。
翌17日(同18日)の2戦目では、まずパドレスの看板選手、フェルナンド・タティスJr.外野手が3回表に死球。すると今度はその裏、大谷翔平投手が左太もも付近に死球を受けた。“死球の応酬”となったため、審判団は両軍に警告。これに納得のいかないロバーツ監督が猛抗議を行い、退場処分となっていた。この日はパドレスのホセ・イグレシアス内野手も7回に死球を受けていた。
■「フラストレーション溜まる」
同監督は試合後、大谷への死球について「明らかに意図的」と指摘し、タティスJr.に当てたことに対する「報復」と主張していた。
そして、迎えたこの日。まずは0-0の3回2死、パドレスの主砲マニー・マチャド内野手の顔面付近をボールが通過。一瞬ヒヤリとしたが、マチャドは何事かつぶやき、新人のダルトン・ラッシング捕手を一瞥するだけでとどまった。しかし、その後7回にパヘスが今カード2個目の死球を受けた。
パヘスは前日の試合後、大谷が受けた死球について「オオタニというリーグ屈指の打者があんな形で死球を受けるのを見るのは、ちょっとフラストレーションが溜まったね。幸い何も起きず、ケガもなかったけど、それでもやっぱり彼が死球を受けたのを見た時は少しイラッとしたよ」と話していた。
19日(同20日)も同カードが行われるが、ドジャースの先発は山本由伸投手となっている。果たしてどのような展開となるのか、波乱含みであることは間違いない。
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