
MLB公式サイトは18日(日本時間19日)、今季の新人王レースに関する予想記事を掲載。5月の第1回に続き、有識者35名による模擬投票を行い、両リーグの有力候補1~5位までを選出した。ナ・リーグでは前回圏外だったドジャースのキム・へソン内野手が2位に浮上。前回投票ではア・リーグ5位に付けていた菅野智之投手(オリオールズ)は、トップ5から陥落した。
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■特殊の起用方法が奏功
投票に参加した有識者35人はこれまでの成績だけでなく、残りのシーズンで何が起きるか予想した上で、各リーグの1位から5位まで選出。それを同サイトは1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、両リーグのトップ5として発表した。
ナ・リーグでは、前回圏外だったキム・へソンが2位に急浮上。同サイトはキムについて、「韓国でスター選手だった26歳は、ここまで30試合に出場している。ただ、先発して最後までプレーした試合は、わずかに12。デーブ・ロバーツ監督は主に二塁手と中堅手、そして少しばかり遊撃手としても起用している」と、まずは現状を説明した。
その上で「ドジャースは彼を戦略的に起用している」と指摘。「(ここまでの)73打席のうち、左投手と対戦したのはわずか4打席。ほとんどが右投手との対戦だが、この独特な起用法が功を奏し、メジャーデビューした5月3日以降で打率.382を残している。これを上回るルーキーは、ジェイコブ・ウィルソン内野手(アスレチックス)の打率.396だけ。さらに走塁面でも貢献しており、6盗塁を決めているが、いまだ1度も刺されていない」と紹介した。
■ブレーブス勢に陰り
ナ・リーグ1位には、24人から1位票を獲得したブレーブスのドレイク・ボールドウィン捕手が立った。しかし、ここに来て出場機会が減少しているほか、打撃も調子を落としている(前回投票の5月20日以降に限れば打率.173)。また、前回1位だったチームメートのAJ・スミス=ショウバー投手は右肘を負傷し、離脱。トミー・ジョン手術を受けて、今季絶望となっている。このままボールドウィンが尻すぼみになるようだと、キムの逆転新人王の可能性もでてきそうだ。
ア・リーグ1位は、前回に続きウィルソン。33人から1位票を獲得しており、独走状態。菅野は票を得てポイントは付いたものの、上位5位からは陥落した。
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