
WBO世界ウェルター級2位の佐々木尽(八王子中屋)は19日、東京・大田区総合体育館で同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に挑戦する。
日本人初のウェルター級世界王者の誕生がかかった一戦とあって、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が「歴史を変えてくれ!!」とエールを送るなど多くの注目を集めている。佐々木の挑戦を海外ブックメーカーはどう見ているのか。
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■日本で36年ぶりのウェルター級タイトル戦で初王者誕生なるか
大手ブックメーカー「Bet365」は、6月19日現在で佐々木勝利に「4.50」、ノーマン勝利に「1.20」のオッズを設定。ノーマンが王座防衛する可能性が高いとの見解を示した。
決着予想では、ノーマンKO勝ちが「1.61」ともっとも高く、ノーマン判定勝ち「4.00」、佐々木KO勝ちが「7.00」、佐々木判定勝ちが「13.00」となっている。
ラウンドごとのベットでは、佐々木KOは6〜11回が「51.00」で確率がもっとも高いと予想。一方の王者ノーマンは7〜10回が「11.00」と後半ラウンドでのKO勝ちが有力視されている。また判定決着の場合は、佐々木勝利が「13.00」、ノーマン勝利が「4.00」となっている。
戦績は23歳の佐々木が19勝(17KO)1敗1引き分けに対して、24歳のノーマンは27勝(21KO)無敗2無効試合。王者ノーマンにとって佐々木との試合が2度目の防衛戦となる。
佐々木は左フックを得意とするハードパンチャー。2021年に平岡アンディ(大橋)に11ラウンドTKO負けを喫して以来、8勝(7KO)1引き分けで日本選手初のウェルター級タイトル獲得に挑戦する。日本でウェルター級のタイトル戦が行われるのは、尾崎富士雄氏のマーク・ブリーランド(米国)戦以来約36年ぶりだ。
日本では過去4選手がウェルター級タイトルに挑戦するもいずれも敗れており、佐々木が勝てば日本ボクシング史上初のウェルター級王者誕生となる。佐々木は下馬評を覆し、日本初の快挙達成なるか。大注目の一戦となる。
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