
米メディア『CBSスポーツ』は27日(日本時間28日)、「トレード期限プレビュー:買い手か売り手か? そして、移籍の可能性がある注目10選手とその移籍先候補を紹介」と題して記事を公開した。今季のトレード・デッドラインは7月31日(同8月1日)に設定されているが、各球団は早くも動き出している模様。果たして、夏に向けてどんな移籍劇が待っているのか、関心が集まっている。
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■ライアン・マクマーンが急浮上
執筆したR.J.アンダーソン記者は冒頭、「昨季の場合、『ある球団がトレードを行う準備ができている』と初めて聞いたのは、開幕から2カ月が経過した頃だった」と振り返り、トレード期限の話をするタイミングとして、この時期は決して早くないと指摘した。
その上で、同記者は今夏のトレード市場における「注目選手」を10人リストアップし、その1番手としてロッキーズのライアン・マクマーン内野手を挙げた。29日(同30日)時点で、マクマーンは打率.209、6本塁打、16打点と芳しくない。ただ、4月の月間打率が.125だったのが、5月は.273と上昇。本塁打も4月は2本にとどまったが、5月は4本となっている。
同記者はマクマーンについて「チームとの契約はあと2年残っているが、(シーズン最多敗戦記録を更新するペースで低迷している)ロッキーズにとっては、彼を早めに放出することで得られる若手有望株の補強は大きな価値がある。三塁手を務めるマクマーンは守備に優れ、安定した打者であり、2021年以降すべてのシーズンでOPS+が90〜99の間を維持している」と評価した。
続けて「彼に関して興味深いのは、今シーズンに入ってバットスピードと打球角度が向上しており、これまでのキャリア以上の打撃能力を発揮する可能性を秘めている点だ」と言及し、“伸びしろ”にも期待できると主張。そして、気になる移籍先候補としてドジャース、フィリーズ、マリナーズの3球団を挙げた。
■ド軍のほかカブスも注視か
マクマーンを巡っては、米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者が、18日(同19日)に公開した記事内で「カブスやドジャースを含む複数のチームが、今夏のトレード市場に備えて、ロッキーズの内野手マクマーンの動向を注視している」と、すでに記しており、今回のR.J.アンダーソン記者も同調した形となった。
もちろん、ドジャースが移籍先候補となる理由はただ1つ。正三塁手、マックス・マンシー内野手に対する物足りなさだ。ここまで打率.211、4本塁打、24打点となっているが、極度の不振からは脱出しつつあり、今後に期待する声は大きい。ただ、攻撃面が復調気配の一方で、失策が8(ナ・リーグのワースト3位タイ)を数え、守備面での不安が一向に拭えない。このため、マンシーに代わる有力候補としてマクマーンの名前を挙げるメディアが増えている。
しかし、オフになれば、三塁手としてはレッドソックスのアレックス・ブレグマン内野手らが移籍市場に出て来ると予想されている。マクマーンは急ぎ獲得するほどの選手なのか、そのあたりの見極めも重要となりそうだ。
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