
ドジャースの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地で行われたアスレチックス戦に「1番DH」で先発出場。第3、第4打席で2打席連続アーチを放ち、チームの大勝(19-2)に貢献した。大差が付いた8回裏の第6打席では、マウンドに上がった相手野手から三振を奪われ苦笑いだった。
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■40キロ差の緩急で見事K斬り
第3打席で逆方向に14号3ランを放った大谷は、続く第4打席でも中堅後方に15号2ラン。今季初の1試合2発で、自身のボブルヘッドデーを祝った。
この日は5打数2安打6打点と大爆発した大谷だが、8回の第6打席ではジョニー・ペレダ捕手と対峙し、まさかの空振り三振に倒れるという場面もあった。
アスレチックスは7回を終えた時点で2-16と大差を付けられたため、野手登板を決断。捕手のペレダを8回からマウンドに送ったが、3連打を浴びて1失点。さらに無死二、三塁というピンチで迎えたのは、この日2本塁打の大谷。絶体絶命だったが、ペレダが意外な好投を見せた。
カウント1-1から64.3マイル(約103.4キロ)のスライダーで追い込むと、5球目89.4マイル(約143.8キロ)の高め速球で空振り三振に打ち取った。約40キロ差という見事な緩急を披露し、ベンチに戻る大谷は複雑な表情を浮かべていた。
■「自分が対戦したい唯一の打者だった」
大仕事をやってのけたペレダはマウンド上で表情を緩ませ、大谷から三振を奪ったボールを自軍ベンチへ戻した。そして、スーパースターを三振に退けた記念球として、チームスタッフが大事に保管した。
MLB公式サイトのジェイコブ・ガーヴィス記者らによると、ペレダは試合後、「オオタニは自分が対戦したい唯一の打者だった」とコメント。そして、大谷がピッチャー返しをしなかったことに安堵し、「もし打球が自分に向かって飛んできていたら、たぶん俺は死んでいたよ」と話し、記念球が入った透明なケースを手に笑った。
29歳のペレダは2024年にマーリンズから金銭トレードでアスレチックスに加入。同年にメジャーデビューを果たしたが、これまではマイナーリーグでプレーすることが多く、アスレチックスが6番目の所属チーム。典型的なジャーニーマンが、メジャーの舞台で大谷から三振を奪い、まさの記念品を手に入れた。
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Position player Jhonny Pereda broke out the heat to strikeout Ohtani … and kept the ball 😂 pic.twitter.com/A8TXdjizI0
— MLB (@MLB) May 16, 2025