
昨季ナ・リーグ新人王に輝いたパイレーツのポール・スキーンズ投手が13日(日本時間14日)、専門局『MLBネットワーク』に出演し、2026年3月に開催される「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)に米国代表として出場する意向を表明した。
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■「絶対に断らないと決めていた」
2023年のドラフト全体1位でパイレーツに入団したスキーンズは、昨季メジャーデビュー。いきなり11勝3敗、防御率1.96という好成績をマークし、新人王に選出されたほか、サイ・ヤング賞投票でも堂々3位に入った。
そんな22歳の若き豪腕が、連覇を狙う侍ジャパンの前に立ちはだかることになった。番組内で「(WBCは)特別な試合だ」と語ったスキーンズ。「子どもの頃からWBCを見ていたが、自分が出場できるなんて思ってもいなかった。だから、自分にチャンスが巡ってきたら絶対に断らないって決めていたんだ。だから、今ここにいる」と話し、参戦理由を語った。
昨年4月頃にはすでにオファーがあったとし、米国代表を率いるマーク・デローサ監督とのやり取りも明かした。「監督から電話がかかってきたので、俺は『もちろん出るよ』って感じで応じたけど、彼は『まあ、ちょっと色々調整しなきゃならないことも……』って言ったんだ。だから、彼の話をさえぎって『デロー、もう決めているんだ。俺、出るよ』って感じで伝えた。本当に、こっちが彼を説得しているみたいな気分だったよ」と笑わせた。
■高校時代は空軍パイロット志望
スキーンズは空軍士官学校(その後ルイジアナ州立大学に編入)に通っていた経験があり、「高校時代はメジャーリーグでスター選手と対戦するより、ジェット機を操縦する方が自分の仕事になると思っていた」と振り返る。現在も退役軍人、救急隊員、その家族らを支援する活動を行うなど彼の愛国心は広く知られており、国を背負って戦うことには意欲的だ。
次回のWBC米国代表に関しては、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の主将就任がすでに発表されているほか、ムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)やマイク・トラウト外野手(エンゼルス)らも参加を希望している。
スキーンズはこの動きについて「今度は全員が揃う。まさにベスト・オブ・ベスト。これ以上の米国代表はないし、これ以上大きな舞台で国を代表して戦う機会もない。ジャッジとはすでに何度か話をした。彼と同じロッカールームを共有できるなんて、本当にワクワクするね」と目を輝かせた。
スキーンズはカリフォルニア州出身。エンゼルスの本拠地アナハイムスタジアムに近いフラートンという街で育ったころもあり、もともとはエンゼルスファン。大谷翔平投手に憧れを抱き、自身も二刀流を目指したことがあったという。
大谷vs.ジャッジ、大谷vs.スキーンズが国際舞台で実現するのか、今から話題となっている。
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