
総合格闘家の朝倉未来は11日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ボクシングWBCバンタム級1位、WBA・WBO2位、IBF4位の那須川天心(帝拳)との対談動画を公開し、4日に東京ドームで行われた「RIZIN男祭り」での鈴木千裕との復帰戦を回想。試合での戦略を明かしたほか、「新章スタートですよ」と、これまで敗れた相手とのリベンジマッチにも意欲を燃やした。
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■「RIZINが異常」鈴木千裕戦での“戦略”を明かす
朝倉は「大復活ですよ」と昨年の大晦日大会までRIZINフェザー級王者だった25歳に勝利した試合を回想。現地観戦していた那須川も「いい顔してましたよ。最初の30秒が勝負だなと思っていた」と振り返った。
朝倉は最初から勝つ自信があったとし“台風のよう”と評される鈴木の打撃についても「全然見えた」とした。また、戦略として左ストレートとタックルを「同じ軌道にする練習をずっとしていた」ことを明かした。
また、テイクダウン後はブレイクされないように徹底していたという朝倉。「RIZINのルールの穴を(ついた)」とし、戦略的に『アクション』と言われたら絶対に動くように取り組んだという。朝倉はUFCなど他団体と比べてブレイクがかかりやすい点を「RIZINが異常なんだよね」と指摘。「腰がつよいストライカーを必死の思いでテイクダウンして(消耗して)すぐにブレイクかけられたら、たまったもんじゃない」と持論を展開し、「ちゃんと練習しとかないと」とテイクダウン後の動きを磨いていたと語った。
■「漫画で言うところの、新章スタートですよ」
朝倉は東京ドームで浴びた大歓声と久々の勝利に「ちょっと報われたな」と喜びの一言。那須川は「今まで格闘技やってこなかったですもんね。格闘技を1、2年くらい学んで」というと、朝倉も「ようやく格闘家というか、アスリートになったよね」と同調した。
鈴木戦勝利で「漫画で言うところの、新章スタートですよ」と語った朝倉は、早くも7月の「超RIZIN」参戦にも意欲。「リベンジ戦をやっていきたい」とし、これまでに敗れた前王者クレベル・コイケ、平本蓮、ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)、YA-MANの名を挙げた。
すでに練習を再開しているという朝倉に、那須川は「珍しい……地震でも起こるんですかね?どうしちゃったんですか」と動揺する場面も見られた。進化を続ける朝倉が“新章”でどのような戦いぶりを見せるのか。次戦の行方にも注目だ。
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