
オリオールズの菅野智之投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのロイヤルズ戦に先発。4勝目を目指しての登板となったが、6回4安打2失点で2敗目を喫した。
激しい雷雨に見舞われ、57分間ほど中断した中での力投だったが、味方打線の援護に恵まれなかった。試合は4―0でロイヤルズが勝利。地元放送局「MASN」など米複数メディアが伝えている。
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■打線の援護なく2敗目
中4日で今季7戦目となる先発マウンドに上がった菅野。初回はボビー・ウイットJr.内野手を三振に仕留めるなど、ロイヤルズ打線をわずか9球で三者凡退に退けた。
上々のスタートを切ったが、現地は1回終了時点で雨が激しくなり、一時中断。57分後に再開したが、まさに水を差された格好となった。
ダグアウト前に水たまりができるなど、グラウンド状態が心配されたが、菅野は動じず。再びマウンドに上がると、2回、3回とも0点に抑えた。しかし、4回に2死から適時打を許して先取点を奪われると、5回にも1死からキャバン・ビジオ内野手にソロを被弾。結局、この日は6回(79球)4安打2失点、2四球4三振でまとめたものの、打線の援護にも恵まれず2敗目(3勝)を喫した。
ブランドン・ハイド監督は試合後、アクシデントに対応した菅野を称賛。「トモは素晴らしかった。両先発投手とも約1時間に及ぶ中断の影響で、予定より1イニングほど早く降板することになったと思う。トモは豊富な経験があり、準備を怠らなかった。グラウンドからシートが外された時には、もうブルペンで準備していた。その後は初回と同じような球を投げていたし、本当にいい投球内容だった」と話し、労った。
■エアロバイクで調整
負けたとはいえ、今季4度目のクオリティースタートで試合を作った菅野は「もちろん自信はあるが、それ以上に“慣れてきた”という感覚のほうが強い。試合に向けてどう準備すればいいか分かってきたし、自分にとってはそれが一番大きい」とコメント。
雷雨による中断については、「長いこと野球をやっているが、初めての経験。ただ、相手チームも同じ状況にあるので、あまり気にしないようにしていた」と明かした。その上で「少し休みながらも、勢いが途切れないように意識して準備していた。ほとんどの時間は(エアロ)バイクに乗って体を動かし、室内練習場でのキャッチボールはしなかった。雨が止んだ後にブルペンで投げ、そこで調整した」と、どのように時間を過ごしたか説明した。
菅野は投手陣に負傷者が多い中、日本時代と同様の安定感を保ち、チームに貢献している。
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