
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が3日午前6時39分に肺炎のため、都内の病院で死去した。89歳だった。「ミスタープロ野球」としてプロ野球を発展させた国民的スーパースターの訃報を米メディアも伝え、現役メジャーリーガーたちも追悼している。
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■選手、監督として野球界に尽力
長嶋氏は立教大から1958年に巨人に入団すると、65年からは9年連続日本一に輝くなど、17年にわたり中心選手として活躍。引退後には2度巨人の監督を務め、リーグ優勝5度、日本一に2度導いた。さらに、2004年のアテネ五輪を目指す日本代表監督も務めるなど野球界に尽力してきた。
日本プロ野球の功労者の訃報はアメリカでも大きく伝えられており、米紙『ニューヨーク・タイムズ』は「戦後の日本における『ミスタープロ野球』シゲオ・ナガシマがが89歳で死去」と報じ、長嶋氏の功績を綴っている。
記事内では長嶋氏について「日本で最も称賛を浴びた野球選手であり、1960年代から70年代にかけて伝説的な読売ジャイアンツの要として活躍した」と紹介。現役時代の活躍に触れながら、「同世代のどの選手よりも、第二次世界大戦後の復興に奔走し、経済大国としての力をつけ始めた日本の象徴だった」と賛辞を贈り、「彼は成功と名声により、『ミスター・ジャイアンツ』『ミスタープロ野球』、または『ミスター』と呼ばれるようになった」と功績を称えている。
アメリカでプレーする現役メジャーリーガーもこの一報に反応しており、2日(日本時間3日)のメッツ戦で今季23号を放ったドジャースの大谷翔平投手は試合前に自身のインスタグラムに長嶋氏との2ショットを公開しながら、「心よりご冥福をお祈りいたします。」と追悼。また、パドレスのダルビッシュ有投手も自身のXで「寂しい1日になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。」とコメントを残している。
2013年には愛弟子である松井秀喜氏とともに国民栄誉賞も受賞した長嶋氏。日本中から愛された野球界のレジェンドがこの世を去った。
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