【かしわ記念/3連複6点】人気一角に「0.0.0.8」で波乱ムード 今年は“3度目の正直”で完結する | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【かしわ記念/3連複6点】人気一角に「0.0.0.8」で波乱ムード 今年は“3度目の正直”で完結する

新着 ビジネス
【かしわ記念/3連複6点】人気一角に「0.0.0.8」で波乱ムード 今年は“3度目の正直”で完結する
  • 【かしわ記念/3連複6点】人気一角に「0.0.0.8」で波乱ムード 今年は“3度目の正直”で完結する

5月5日、船橋競馬場でダートのマイル王決定戦・第37回かしわ記念(Jpn1、ダ1600m)が行われる。今年は中央勢がGI馬4頭を含む6頭、地方勢が4頭の10頭が激突。過去には3勝をマークしたエスポワールシチーやコパノリッキー、2018、19年と連覇を飾ったゴールドドリームなどリピーターが活躍しやすい一戦だが、果たして今年はどうなるのか……その結末を予想する。

◆【かしわ記念2025予想】「0.0.0.8」のコスタノヴァは相手まで 経験豊富な古豪から配当妙味狙う

■期待の5歳勢だが、苦戦傾向のデータで決め手欠く

今年は出走馬10頭中8頭を7、8歳馬が占めており、ダート戦線は高齢馬が息の長い活躍をし続けることを顕著に表している。一方で、そろそろ世代交代の予感も漂い、その旗手として期待されるのがフェブラリーS覇者の5歳馬コスタノヴァだろう。

休養明けの今年初戦、根岸Sを快勝して重賞初制覇を果たすと、続くフェブラリーSでは鞍上キングの好騎乗にも導かれて一気にGIホースまで上り詰めた。今回は再び休養を挟んで、前走と同様左回りのマイル戦。鞍上には名手レーンを迎え、態勢は万全といえよう。

しかし、コスタノヴァは盛岡の経験こそあるものの、地方の小回りコースは初体験。直線の長い広い舞台が合っている印象で、コースへの対応がカギとなるだろう。加えて、同年のフェブラリーS勝ち馬は過去10年で【0.1.1.4】と、かしわ記念では勝ち切れていない点も懸念材料。また1番人気に支持されれば【0.2.2.6】と、こちらも勝ち切ることができておらず、関東馬も【0.0.0.8】となぜか相性が悪い。苦戦傾向を示すデータが多く、すんなりこの馬から入ることは得策ではないだろう。

もう1頭の5歳馬、ロードフォンスは、今回がGI初挑戦。根岸Sでは前記コスタノヴァに完敗のかたちだったが、前走かきつばた記念では初の1500mで好位から難なく抜け出し、シャマルらを封じて重賞初制覇。本馬も余勢をかってビッグタイトル奪取を目論む立場だ。

デビューから一貫して左回りの1400mを走り、前走で初めての右回りと100mの延長を克服。ここでの課題は、初のマイル戦ということになるだろう。前走後「とても難しい馬」と鞍上が話していたように、気性面でも課題を残しており、走り慣れた舞台ではないだけにハマらない可能性を注意したい。

■昨年の1、2着馬が再度好走できる

5歳馬の若さに期待はあるものの、両馬とも懸念点は多く実績十分の熟練馬たちが主役を張るのではないか。特に昨年の1、2着馬、シャマルタガノビューティーはリピーターが活躍しやすいレースだけに今年も激走が期待できる。

連覇を狙うシャマルは昨年、得意の不良馬場を味方にすんなりとハナを奪うと、そのまま後続を引きつけて直線ではグングンと差を広げる快勝劇。GI馬3頭と強力なメンバーを相手に先行勢に有利な馬場が向いたとはいえ強い勝ち方を見せてくれた。

前走の黒船賞では史上初の3連覇を達成。59キロを背負いながらスピードの違いを見せつけて4馬身差の快勝。前2年と違い、良馬場で勝ち切ることができた点は評価が高く、さらなる地力アップが見込める。

かしわ記念2年連続2着のタガノビューティーは、3度目の正直を果たしたいところ。昨年までと違うのは、JBCスプリントを制して箔が付いた点。さらなる飛躍が期待された今年だが、根岸Sでは競走中止。前走フェブラリーSは見せ場を作れず8着に敗れるなど不本意な結果が続いているが、コーナー4つの地方コースなら変わり身は見込める。

コースとの相性の良さは申し分なく、今年は前記シャマルに加えて、ウィリアムバローズなど前に行きたい馬が揃っているのでペースは速くなりそうな展開。そうなればじっくり脚を溜めつつ、展開利を得て末脚発揮の本馬に理想的なレースになりそうな予感。二つ目のビッグタイトル獲得は近い。

■3度目の正直で、タガノビューティーが2つ目のGI戴冠

昨年と同様、タガノビューティーを本命に抜擢する。フェブラリーS敗戦からのローテに問題はなく、6着以下からの臨戦は過去10年で【4.2.3.12】と、着外からのほうが、かしわ記念は巻き返せる舞台。上記で示したように展開も向きそうで少なくとも3着以内は確保してくれるはずだ。

連覇を狙うシャマルが相手筆頭。馬場が悪くなれば本命視しても良い馬だが、今年は天気が大きく崩れる予報はなく、良馬場で行われる公算大。それでも前に行くスピード力は高く、他馬に先じてレースを引っ張り最後まで粘ってくれるだろう。

ややデータ面で苦戦傾向にあるコスタノヴァはバッサリ切る案もアリだが、ほぼ中央馬による争いとなる今回はさすがに地力は高く、相手には加えておきたいところ。ロードフォンスも力を出し切れば上位を賑わすだろう。

中央勢からは、ウィリアムバローズもヒモに。昨年は初の左回りマイル戦で経験値が乏しく6着に敗れたが、自分のレースができなかっただけ。日本テレビ盃ではウシュバテソーロを破っているように先行力を活かす競馬ができれば侮れないだろう。馬券はタガノビューティーの単勝と3連複で勝負したい。

かしわ記念・買い目

◎(2)タガノビューティー◯(5)シャマル▲(7)コスタノヴァ△(10)ロードフォンス△(3)ウィリアムバローズ

単勝:2(1点)

3連複軸1頭流し(6点)軸:2相手:5、7、10、3

◆【NHKマイルカップ2025特集】「2歳王者アドマイヤズームが再び頂点に挑む」出走予定・枠順、予想オッズ

◆【NHKマイルカップ2025予想/前走ローテ】軸推奨はアドマイヤズームではなく……「5/10」勝ち馬輩出の臨戦過程に穴妙味

◆【NHKマイルカップ2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ

◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

《SPREAD》
page top