
11日に東京競馬場で行われる第30回NHKマイルカップ(GI、芝1600m)には、2歳時に朝日杯FSを制したアドマイヤズーム、アーリントンC勝ち馬ランスオブカオス、前哨戦のニュージーランドT勝利から臨むイミグラントソングらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【NHKマイルカップ2025特集】「2歳王者アドマイヤズームが再び頂点に挑む」出走予定・枠順、予想オッズ
■前走クラシック出走組が5勝と好相性
前走・皐月賞組は過去10年で最多の3勝をマーク。昨年はジャンタルマンタルが勝利を飾り、GI2勝目のタイトルを手にした。桜花賞組も2勝2着3回と、クラシック戦線から転戦した組の好走が目立つ。マジックサンズ、マピュース、ショウナンザナドゥら今年の該当馬は人気盲点が予想されているが軽視禁物だ。
・皐月賞【3.1.0.9】・桜花賞【2.3.0.13】・ニュージーランドT【2.2.2.38】・アーリントンC【1.0.5.26】・ファルコンS【1.0.2.19】・弥生賞【1.0.0.2】・毎日杯【0.2.0.6】・フラワーC【0.1.0.2】・アネモネS【0.1.0.1】・スプリングS【0.0.1.8】
ニュージーランドTも2勝を挙げているが、母数が多いことを考えると好走率はイマイチ。また、同レース勝ち馬は【0.0.0.9】と精彩を欠いている点から、イミグラントソングは過信禁物なのかもしれない。
一方で、母数こそ少ないが馬券内率で前哨戦組を上回るのは毎日杯、フラワーCといった距離短縮組。スタミナが問われる東京芝1600mにおいて、1ハロン長い距離適性を秘めた馬は侮れない存在だ。共同通信杯から距離短縮ローテで参戦するサトノカルナバルは要警戒。
■アドマイヤズームは決して悪くないが……
2歳王者アドマイヤズームは始動戦のニュージーランドTで2着。さきほどイミグラントソングのマイナスデータを記したが、同レース2着馬は【1.2.0.4】馬券内率42.9%と決して悪くない成績だ。とはいえレース当日で1番人気が想定される馬だけに、鉄板級と呼ぶにはやや心もとないのも事実。今年はクラシック戦線を使われた馬に妙味を見出すのがベターか。
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