
ドジャースの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地でのブレーブス戦を前にブルペン入りし、直球やスプリットなど35球を投げた。球速も最速94マイル(約151キロ)を計測し、デーブ・ロバーツ監督によると「強度が上がってきた」という。「投手復帰」へ向けて、また一つ階段を上がったようだ。米複数メディアが投球内容を伝えている。
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■強度アップは「良い兆候」
MLB公式サイトなどによると、大谷がブルペンに入ったのは、4月26日(同27日)以来。「父親リスト」から復帰後は2度目となり、26日は31球だったが、この日は35球を投じた。直球のほかツーシーム、スプリットを交え、最速は94マイル(約151キロ)を計測したという。
ロバーツ監督は「聞いたところによると、球速を少し上げたようです。今日もいいセッションだったそうです。まだ具体的な球速は聞いていませんが、球速が上がっているという点や、トレーナーたちによると強度が増しているということなので、それらは(投手復帰へ向けて)良い兆候でしょう」と話し、目を細めた。
現在、ドジャース投手陣はブレイク・スネル、タイラー・グラスノーらエース級が離脱。山本由伸や佐々木朗希らが踏ん張っているとはいえ、台所事情は苦しい。レジェンド左腕クレイトン・カーショーが今月中に戻って来るという情報もあり、次に期待されるのは大谷のマウンドとなっている。
■マウンド復帰は球宴明けか
ただ、球速・強度が上がって来たものの、フルパワーというわけにはいかず、スライダー(スイーパー)も投げていない。そして、この宝刀が解禁されるまでは、投手復帰への前提となる実戦形式の練習(ライブBPなど)に参加することはないという。
指揮官はスライダーについて、「いつ投げるか、それはどちらかというと医療的な判断。肘への負担が関係していると思います。だから、いつOKという判断になるのかは分かりません」と話し、「具体的なスケジュールは、チームドクターのニール・エラトラッシュ医師、トレーナー、ショウヘイが協議し、チームとしては彼ら3人の意見をもとに復帰プロセスを進めていくことになると思います」と明かした。
「二刀流」の完全復活は、夏のオールスターゲーム明けが有力と見られているが、果たしてどうなるか。まずは、スライダーの解禁日に注目が集まっている。
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