
5月17日からカタール・ドーハで「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」が行われる。女子シングルスの個人戦で初出場を果たすのが世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)。上位進出が期待されるなか、本大会で対戦が予想されるダークホースの存在に中国メディアが言及している。
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■準々決勝では王曼昱との可能性
張本美は4月30日に現地で行われた組み合わせ抽選会で世界ランキング128位のマルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)との初陣が決定。さらに、準々決勝には第2シードの王曼昱(中国)が控えており、直近の「ITTF男女ワールドカップ」で熱戦を繰り広げた世界2位との戦いが実現すれば興味深い。
そんな張本美だが、王曼昱の前に立ちはだかる可能性があるのが金琴英(北朝鮮)で勝ち上がれば3回戦で当たる組み合わせ。世界ランキングは57位ではあるものの、昨年のパリ五輪では張本智和(トヨタ自動車)、早田ひな(日本生命)の混合ダブルスペアを初戦で退けるなど、快進撃を見せて銀メダルを獲得。サプライズを起こして一躍名を高めた。
中国メディア『捜狐』は「16歳の才能に溢れた少女は、組み合わせ抽選により『死の組』に閉じ込められた」と報じ、「彼女は北朝鮮の謎のダークホース、キム・クムヨンの封鎖に直面した」と言及。昨年10月のアジア卓球選手権では女子シングルスの決勝で敗れた23歳サウスポーとの対峙について記している。
記事内では、「ミワ・ハリモトにとっての最初の試練」とされる金琴英との戦いで、「ミワ・ハリモトによるフォアハンドの連続攻撃は不規則な回転に対してミスを起こしやすく、金琴英の『速くて変則で変化に富んだスタイル』はこの欠点を狙っている」と張本美のスタイルを崩しにかかる戦いになると示唆している。
中国、日本の選手が上位シードに入り、女子シングルスのメダル争いが予想されるなか、大会屈指のダークホースとして参戦する金琴英。3回戦で対戦の可能性がある張本美が対応できるかは注目となる。
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