
米メディア『ドジャース・ビート』は1日(日本時間2日)、タイラー・グラスノー投手についての記事を投稿。故障が絶えない右腕に投資したドジャースに苦言を呈した。
グラスノーは開幕序盤こそ好投を見せていたが、下肢のけいれんや右肩の炎症などで4月28日(同29日)に負傷者リスト入り。過去メジャー9年間で規定投球回到達はなく、高いポテンシャルとは裏腹に「耐久力の低さ」を指摘され続けていた。
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■故障が絶えないキャリア
グラスノーは、2011年のドラフト5巡目全体152位でパイレーツに入団。16年にメジャーデビューを果たし、18年途中にレイズへ移籍。翌19年に12先発で6勝1敗、防御率1.78と頭角を現したが、21年に右ひじの側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)で長期離脱。本格復帰の23年に21先発で初の二桁10勝、防御率3.53の好成績を残した。
ドジャースへ加入した昨季は開幕戦に登板するなど、22先発で9勝6敗、防御率3.49、168奪三振をマーク。初のオールスター出場を果たしたものの、8月16日(同17日)に右肘腱炎で負傷者リスト入り。チームがワールドシリーズ制覇を果たす中で戦列復帰は叶わなかった。
■規定投球回到達はなし
今季も初登板で5回無失点と順調な滑り出しを見せたが、4月20日(同21日)には原因不明の下肢のけいれん、4月27日(同28日)には右肩の炎症で早期降板。飛躍が期待されたメジャー10年目でも、故障癖は改善されなかった。
米メディア『ドジャース・ビート』は1日(同2日)、「フリードマン編成部長はタイラー・グラスノーに賭けたが、現時点では失敗に終わっている」と題して記事を投稿。「グラスノーの故障と早期降板により、すでに過重労働のドジャースのブルペン(リーグ最多の136イニングを投げている)はさらに負担を強いられている。これによりロースター調整が行われ、デーブ・ロバーツ監督にとって大きな頭痛の種になっている」と苦言を呈した。
現在31歳のグラスノーは、昨季の年間134イニングがキャリアで最多。100イニングを超えたのが2018年、23年、24年の3度のみで先発投手としては心許ない。新加入のブレイク・スネル投手も左肩の炎症で離脱している現状、強力打線とブルペンの奮闘でどこまで持ちこたえられるのか。
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