
卓球の張本美和(木下グループ)はチュニジアで行われた「WTTコンテンダーチュニス」の女子シングルスの決勝で早田ひな(日本生命)を下して個人で3連覇を達成した。
日本のエースに君臨する早田を下して優勝を成し遂げた16歳に対して、ライバルの中国も警戒を強めている。
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■初出場の個人戦でエース格担う
張本美は第1シードとして挑んだ大会で順当に決勝まで勝ち上がり、第2シードの早田と対峙。全日本卓球選手権では2年連続決勝で敗れるなど、力の差を見せられてきた日本のエースを4-1で下し、選手としての殻をひとつ破った。
中国メディア『捜狐』も張本美について、「ミワ・ハリモトが中国チーム最大のライバルに」と見出しを打ち記事を掲載。エースの早田を世界ランキングでも6位と上回る16歳に対し、「何よりも重要なことは国際大会において初めて日本のトップ選手であるヒナ・ハヤタを破り優勝したこと」と言及。「この勝利によって、ミワは世界ランキングと個人の実力でヒナ・ハヤタを上回り、海外選手のトップになり、女子最大のライバルとなった」とその成長ぶりを認めている。
張本美は5月17日からカタールで行われる「世界卓球 個人戦」に3種目で出場予定で、個人戦初出場ながら日本の主力として期待がかかる。
そんな16歳に対して『捜狐』は、「対戦は段々難しくなっており、ミワ・ハリモトと王曼昱は僅差になった。2024年のアジア選手権決勝では疲れ切った様子の孫穎莎を破った」と現在の中国2強と互角勝負を演じているとし、「十分な対策を練る必要がある」と女子シングルスの戦いにおいて、中国選手の脅威になり得ると見立てている。
年々進化の跡を見せて、日本女子のトップに上り詰めた張本美。世界ランキング上位を占める中国勢との争いが予想される世界卓球に向けて、16歳がどのような仕上がりを見せるかは注目となる。
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