
27日に東京競馬場で行われる第60回フローラS(GII、芝2000m)には、フラワーC3着のゴーソーファー、2戦2勝の素質馬ブラックルビー、君子蘭賞勝ち馬ルクスジニアらが出走予定。
ここでは血統+ペースによる「独自の血統ペース理論」から注目馬を導き出す。
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■レースを支配するのはルクスジニア
今年の登録メンバーを見ると、21頭中16頭が1勝馬であり、実質的に1勝クラスのレースであり、昨年も14頭立ての12頭までが1勝馬だった。
そして、オークス指定トライアルでありながら、本番に繋がるケースが少ないレースとしても知られる。あくまでも、現時点での仕上がり比べのレースである。
今回の登録メンバーから診て、ルクスジニアの逃げが有力と診る。
経験が浅い馬ばかりだが、これまで逃げる戦績を残してきたのがルクスジニアとロートホルンであり、ロートホルンは抽選対象ということで、2勝馬で逃げて連勝中のルクスジニアを想定逃げ馬として設定する。
想定逃げ馬:ルクスジニア
父:キズナ母父:ハービンジャー形相遺伝対象:サトノアリシア(母)同馬が逃げて作り出す血統ペース:形相遺伝対象からデインヒル系統のペース ルクスジニアという馬は、前々走未勝利戦と前走君子蘭賞をいずれも逃げて連勝中、未勝利勝ちの際は逃げて上り最速タイの脚を繰り出し、前走の勝ちタイムは、雨上がりの馬場を考慮してもなかなか優秀なタイムであり、決して逃げにこだわる血統背景では無いが、成長過程期の現在において先頭を走ることが合っているのだろう。
■前走見どころありのペース適合馬
レースを支配する血統ペースを求めたところで、次に、血統ペースの観点から現時点の注目馬を一頭取り上げてみたい。
ハギノピアチェーレ
父:キズナ母:ハギノベルエキプ母父:ハービンジャー ・形相遺伝対象:ハギノベルエキプ(母)・形相遺伝対象の血統ペース:デインヒル系統・血統ペース適合判定:Aランク(良好) 前走のフラワーCでは、小回り特有の急スタートで出負けして後方からの運びとなってしまい、4角でも後方のままで最後の直線勝負に掛けたが、4角内から外へ出して追い上げて6着が精一杯に終わっている。新馬戦を勝利したばかりの重賞挑戦で、確かに家賃が高かったが、逃げて快勝した走りとは真逆のレースとなってしまい、スタートを決めて前へ行く作戦だったようだが、それでも小回り戦で最後の直線での追い上げは見るべき処は有った。
今回想定するルクスジニアが逃げて作り出す血統ペースに対しては、どちらも形相遺伝系統がデインヒル系統で合致しており、適合性がとても良い。更には、父キズナ、母父ハービンジャーの組合せまで合致しており、適合具合はAランクの高評価となる。
私が開発した血統ペース理論は、少々難しい部分を抱える理論ではあるが、父と母父の組合せが合致しているという、誰でもできる簡易的な見方であっても、決して間違いではなく、これも血統ペース理論の一端ではある。
形相遺伝背景などを調べることはできなくても、今回取り上げた、ルクスジニアとハギノピアチェーレのような父と母父の関係性を見つけることも、競馬予想の新しい視野が広がることに繋がるだろう。
本馬の形相遺伝対象である母ハギノベルエキプは1勝馬に終わっており、この牝系からは、母の妹ハギノリュクスが4勝を挙げてOP馬となった程度で、余り活躍馬を輩出できていない。それでも、本馬は母の初仔であり、更に母も祖母の初仔であり、母方が2代続けて初仔ということで、本馬は母方から生体エネルギーを良好に受けている、所謂健康的な産駒である。
このレースは、前走フラワーC組の相性が良い傾向があり、フラワーCの最後の直線の内容や、今回の血統ペース適合が絶好であることから、今回はスタートを決めて、人気薄を覆す元気な走りを期待したい。
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