
プロ野球は28日に両リーグが開幕し、2025年シーズンが始まる。昨季はDeNAがセ・リーグ3位から下剋上での日本一を掴んだなか、新たなシーズンに期待が高まっていく。
そんななか注目されるのが昨季は該当者なしに終わった沢村賞。2年ぶりの栄誉に輝く投手が現れるかは焦点となる。
◆ロバーツ監督、開幕戦勝利の山本由伸を絶賛「サイ・ヤング賞候補に挙がる」 レジェンド左腕カーショーも「彼の投球は特別」と言及
■巨人戸郷は自己最多勝がノルマか
オリックスで2021年から3年連続沢村賞に輝いた山本由伸投手がドジャースへ移籍した昨季は、NPBに君臨してきた最強右腕が抜けたこともあり、19年以来の該当者なし。絶対的な存在が現れるには至らなかった。
日本球界に新たなエースの誕生が待たれるなか、有力候補のひとりが中日で初の開幕投手を務める髙橋宏斗投手。プロ4年目の昨季は1カ月出遅れながらも21試合の登板で12勝4敗、防御率は2リーグ制後では球団記録を塗り替える1.38で最優秀防御率に輝くなど飛躍を果たした。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や24年のプレミア12でも存在感を示しており、中日の絶対的エースとして1シーズン回れるかが初受賞へはカギを握る。
また、巨人の戸郷翔征投手も近年は安定した活躍を続けており、昨季は12勝8敗、防御率1.95で156奪三振はセ・リーグトップ。昨季15勝を挙げた菅野智之投手がオリオールズへ移籍したなか、自己最多の13勝以上が最低ノルマとなってくる。
オリックスの宮城大弥投手は昨季防御率1.91を記録したものの、規定投球回に1回1/3足りず最優秀防御率を逃した。今季から山本が背負った背番号18を背負うなか存在感を見せられるか。DeNAに2年ぶりの加入となったトレバー・バウアー投手はレッズ時代の2020年にメジャーでサイ・ヤング賞に輝いており、沢村賞を獲得すれば史上初の日米ダブル受賞となる。
山本のメジャー移籍により昨季は“空席”となった沢村賞。28日から2025年のシーズンが始まるなか、2年ぶりのタイトル獲得者が現れるのかは注目したい。
◆髙橋宏斗、合同自主トレの山本由伸が「最後のひと押しに」とドジャース地元メディア 「将来移籍の可能性」報じる