
「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は9日、駒沢屋内球技場にて木下アビエル神奈川がトップおとめピンポンズ名古屋と対戦。マッチカウント3ー1で勝利した。
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■安藤との第4Gは接戦を制する
KA神奈川はマッチカウント1-1で出場した3番手の平野美宇が安藤みなみと対戦。第1ゲームを幸先よく奪ったなか、第2ゲームでは安藤の鋭いスマッシュが決まるなど、8-11で奪われる。それでも、第3ゲームを圧倒して迎えた第4ゲームには、6-7からの3連続ポイントなどで終盤に追い込み、最後は10-10からの攻防を制した。
平野は試合後に「今日は安藤選手で相手のエースだったので、2ゲーム目や終盤は反省点がありつつも最後の1本は良かった」とこの日の勝利を振り返り、「前回(対戦)が完璧すぎた分、今日は完璧じゃない部分はあったんですけど、そのなかでもしっかり気持ちを整理して最後は勝ち切れた」と勝利につながったことに安堵した。
■PO進出チームで見せるMVP級の働き
これで平野はシングルスでの成績を17勝1敗と伸ばし、勝率は現時点で「.944」とTリーグ歴代最高の更新も視界に入っている。
そんな平野を中澤鋭監督も高く評価しており、「今までは何かやられたときにダメージを受けて自滅で流れが悪くなる面があったけれど、今シーズンは改善できている。だから勝利の確率を高められていると思う」と分析。
また、練習においての姿勢では「こだわりが強い部分は若い選手のお手本。若い選手は感覚的にできてしまう面はあるけれど、平野の場合はできていたとしても『これではまだ試合では使えない』とか、1日同じ練習をしたりする。そういう部分は若い選手にとっての宝物じゃないかと思います」と2大会連続の五輪メダリストへ敬意を表した。
KA神奈川は首位通過こそ逃したがプレーオフ進出を決めており、レギュラーシーズン残り1試合を経て迎えるプレーオフでは2年ぶりの戴冠を目指すことになる。そのなかで、MVP級の働きを残し続けてきた平野には期待が高まる。
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